THK(6481)に関するメモ(1)

四季報ONLINEより。

【特色】工作機械や半導体製造装置などに用いられる直動案内機器で世界シェア5割超、自動車部品も【連結事業】LMシステム・日本41(-14)、同・米州21(-7)、同・欧州18(-15)、同・中国15(11)、同・他5(5)【海外】61 <20・12>

半導体製造装置メーカーが設備投資を増やすと同社にも恩恵があるのかな。この特色を読むかぎりでは。

業績を株探から

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前期の2020.12 に赤字に陥っている。その理由をチェックしておくか。

21/02/09 15:00 2020年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)pdf

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まず、昨年、世界各地のロックダウン等で輸送機器事業の顧客の操業が止まったためか、売上が2019.12期に比べ20%のダウン。

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輸送機器事業の連結子会社で減損計上、また、輸送機器事業の構造改革費用で7億強、輸送機器事業で一過性のクレーム対策費用で7億弱と、輸送機器事業が足を引っ張って赤字転落となった。今期の見通しはというと

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黒字転換する見通しとなっている。輸送機器事業も膿を出し切ったということになるのか。

財務を見る。

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まあまあである。直近2期連続で、有利子負債の倍率が増え、自己資本が減少気味で、自己資本比率も下がってきているのが気になるところである。

年足

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なんか、バブルの最後の1万円超えが華々しい結果として最初の方の棒であらわされているので、冴えないパフォーマンスに見えるかもしれないが、リーマンショック時の最安値 815円からすると現在の株価は4倍以上の水準にある。

同社の役員の名前と経歴を ullet で見よう。

一見して、寺町姓の方が役員に多い。そう、ここは同族会社なのである。そして、代表取締役CEOの寺町彰博氏の就任は1997年なので、20年以上にわたる長期政権となっている。よくもわるくもトップダウンの会社である。氏のインタビューを見つけたのでそれにリンクする。昨年の8月に初出のものである。

寺町彰博THK社長に聞く「緊急時の心構えと経営戦略」

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 輸送機器事業と産業機器事業にあける工作機械が自動車の操業停止でダメージを受けたと。一方、5G,データセンター、医療機器関連は明るい面。

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実をいうと、この引用部分にある同社の変化が、どうも株式市場ではそれほどでもないが、業界内ではかなり話題になっているのがわかってきた。それについては、同社についての続編のメモで深堀りする。

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