ミスミG(9962)に関するメモ(6)

4月20日、EnterpriseZine(エンタープライズジン)というウェブメディアに以下の記事が出た。同メディアは、

翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディア

とのことである。つまり、機関投資家を含む普通の株式投資家はまず読まないメディアである。

おなじみ、吉田光信氏が次のように発言している。

「自社のことながら、プロダクトの力が強いと自信を持っている。ものづくりプラットフォームとして、グローバルでナンバーワンのシェア獲得を目指す」

ついに、meviy 事業の実質的な責任者自身から、社内的な戦略目標ではなく、外部の読者に対して「ものづくりプラットフォームとして、グローバルナンバーワンのシェア獲得を目指す」という発言が出た。踏み込んだ発言である。

meviyを使えば、1部品あたり1~2分で発注でき、早ければ1日で納品される。機械1台の部品1500点で合計1000時間かかっていた調達時間は、92%も削減できる計算だ。meviyでの部品調達では加工や検査も自動化されているため、単純な金額面でも安くなるケースがある。カタログで対応できる部品と合わせると、meviyによって「(装置によっては)約8割の部品が図面なしに調達できる」(吉田氏)

氏の以前の発言では、標準品が約半分、残りの半分がが図面品、というような説明が多かった。恐らくはベストケースという注釈が必要だが、「約8割の部品が図面なし」という具体的な数値を出しながら図面品の減少の具体例の存在を示唆したのを読んだのは筆者にとっては初めてのことだ。

ミスミGについてのメモの過去記事へのリンク。



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