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歩いて学ぶ、常総の旅景色。 【きっぷ1枚で日本横断:#16】

日本横断16日目、小山駅から。

おはようございます。現在時刻は朝7時半前、旅自体は宇都宮駅で中断しましたが、わざわざ宇都宮駅まで戻るのが大変すぎたので、旅の再会は少し進んだ小山駅から、ということにします。本日は結構な大移動で、茨城県で大切な用事を済ませた後、房総半島を1周します。結論から言っておくと、房総半島1周は甘くなかったですね。
それでは、今日も日本横断の行程を進めていきましょう。

欠かさず行ってるいつもの場所

お盆は終わってしまったけれど

小山駅からは、水戸線に乗って再び茨城県へ入ります。

次の小田林駅から茨城県に入る

小山駅7:33発 水戸線 普通 勝田行き(731M)

水戸線の列車には45分ほど乗車し、途中の羽黒駅で途中下車をします。

さて、なぜ羽黒駅で降りたかというと、羽黒駅のある桜川市内に、旅が好きになるきっかけを与えてくれた祖父母のお墓があるからです。こちらのお墓参りは長旅へ出る度にいつも行っており、普段は家から遠くてなかなか行けないお墓に、旅するときくらいは行っておきたいという思いもあって立ち寄っているのです。

お盆は少し過ぎてしまいましたが、無事にお墓参りが出来たことにほっとしました。電車で慌ただしく移動出来るからこそ、旅を始めるきっかけとなった存在には、ゆっくり会いにいきたいものですね。駅に戻ったら、再び水戸線へ乗車していきます。

お馴染みの蕎麦を食す

赤いヤツが来た

羽黒駅9:03発 水戸線 普通 水戸行き(735M)

水戸線に乗ること20分ほどで、常磐線との分岐駅である友部駅に到着です。駅周辺を散策しながら、次の列車を待っていきます。

友部駅から程近い水戸駅には昨日訪れていますが、1日かけてぐるっと福島、栃木を通りつつまた戻ってきた感じです。この日本横断旅、こんな感じの経路取りばっかりです。友部駅からは、常磐線へ乗り込み、千葉県に向けて南下していきます。

友部駅9:48発 常磐線 普通 品川行き(1162M)

常磐線は茨城県内になるととんでもなくかっ飛ばすことでお馴染み。普通列車なのに平気で特急並みのスピードを出して来る。

列車はものすごい勢いでかっ飛ばしながら、成田線の分岐駅である我孫子駅に到着です。

東京メトロのマークを見て、もうそんなところまで来たか…という気持ちに。

さて、我孫子駅では多少の接続時間がありますので、名物の駅そばをいただくことにいたしましょう。こちらの駅そばは、あまりにも大きな唐揚げが乗っているので有名です。さっそく食券を買って、唐揚げそばを注文します。

山下清さんが働いていたことで知られるお店
これでワンコインは安すぎる

圧倒的なコスパ、タイパでしっかり満足できるがっつり飯をいただくことができます。時折バイトでこちらの方へ来ることがあるのですが、その時にはいつも立ち寄っています。最近は駅そばを首都圏近郊でめっきり見かけなくなりましたから、我孫子駅くらいはずっと残り続けて欲しいものです。そんなことを考えながら、猛スピードでそばを啜っていきます。まあ、あったかいそばなので正直暑くて仕方ありませんが。

房総は暴走せずゆっくり行きたい

成田の町をひたすら歩く

唐揚げそばを食べ終えたら、成田線に乗り換えて成田を目指します。もうすっかり唐揚げそばは食べ慣れてしまっているので、思っていたより早く食べ終わりまして、想定よりも1本前の列車に乗り込むことができました。

我孫子駅11:16発 成田線 普通 成田行き(845M)

布佐(ふさ)駅に到着

布佐駅や木下(きおろし)駅、安食(あじき)駅などやたら読みづらい駅名が続きながら、列車は40分ほどかけて、終着の成田駅に到着です。

絶妙なセンスのご当地キャラクターの描かれたポストを発見

さて、成田駅で途中下車した理由は、成田駅から15分ほど歩いたところにある成田山新勝寺へお参りするためです。新勝寺には祖父母がかつてよくお参りに行っていたとのことで、代わりに僕が参拝できればと思い訪れたのです。若干の天気雨がぱらついていますが、歩いて向かっていきましょう。

道中、家へのお土産にめちゃくちゃ硬い煎餅を購入

新勝寺、参道がいかにも参道らしいというか、参道からしっかり趣きがありますね。境内に入ったら、階段を登って本堂を目指します。

亀の甲には乗せられなかった

なかなか健脚でないと参拝するのは難しいですが、無事に参拝できてよかったです。
参拝を終えたら、このまま駅に戻ってもよかったのですが、列車まではまだそれなりに時間がありましたので、折角ならということで、新勝寺よりもさらに駅から離れたところにあるイオンモールのスタバを目指すことにしました。ちょっとした隙間時間でも、見逃さずにスタバ巡りを励行します。そうと決まれば、すぐに歩みを進めていきましょう。

参道を途中まで引き返してから、
幹線道路をひたすら歩く。

結局20分くらい歩くことになったのですが、途中から日差しがカンカン照りで、とにかく暑くて仕方なかったですね。滝汗をかきながら、やっとの思いでイオンモールに到着です。すぐにスタバへ入って、暑い時に飲みたくなる例のアレをいただきます。

348店舗目 イオンモール成田店 #103

例のアレ。

入店して注文するや否や、店員さんが「お暑い中ありがとうございます…」とおっしゃっていたので、かなり汗だくな見た目だったのだと思います。迷惑をかけないよう店の端っこで汗を引かせつつ、今後の行程を確認します。
汗が引いたところで、イオンモールから出る路線バスへ乗って駅に戻ります。流石にここまで歩いて来た距離を、再び歩き直す気力はなかったです。

イオンモール成田13:16発 イオン成田線 京成成田駅行き

バスで10分ほどかけて駅まで戻ったら、日本横断の行程を再開していきます。

北総の小江戸を歩く

成田駅からは引き続き成田線に乗り込み、銚子方面を目指します。ここからの行程は房総半島を1周する行程になっており、今日1日通って来たルートを辿るとチーバくんが現れるという噂です。チーバくんに会うべく、普通列車に乗り込みましょう。

成田駅13:41発 成田線 普通 銚子行き(2453M)

読めそうで読めない、滑河(なめがわ)駅を出発
のどかな風景の中を走る

そのまま終着の銚子の方まで向かってもよかったのですが、接続の関係でいずれにせよ時間を持て余しそうだったので、途中の佐原駅で途中下車をすることにしました。

駅自体は香取市にあるが、市の名前を冠するお隣の香取駅よりもこちらの佐原駅の方が大きい。
風情のある駅舎

駅舎の雰囲気から何となく予想がつきますが、こちらの佐原は北総の小江戸と呼ばれているらしく、同じく小江戸を自称する川越などと同様に、風情ある街並みが広がっています。

駅前には街歩き界の巨匠と言っても過言ではない、伊能忠敬の像が聳えていた

駅近くの風情ある街並みを少し歩いたら、駅の反対側にあるスタバへ行っておくことにします。実のところ、スタバ目的で佐原駅には降りたのですが、思いがけずそこは北総の小江戸で、なんだか得した気分になりました。こういう思いがけない出来事が、旅の嬉しさだなと思うばかりです。

しばらく国道に沿って歩き川を渡ると、お目当てのスタバが見えて来ました。早速入って、コーヒーをいただきます。

349店舗目 香取佐原店 #1384

特別広いわけではなかったが、開放感があって落ち着けるスタバだった

相変わらず外は暑いのでゆっくりしたい気持ちは山々でしたが、列車を逃したら流石にまずいので、コーヒーを飲み終えたらさっさと駅に戻ります。佐原駅、今度来る機会があったらもっとじっくり歩いてみたいところです。

房総半島一周は容易くなかった

さて、佐原駅からはいよいよ房総半島一周へ本格的に突入していきます。ここからの区間は時間的に訪れられるスタバがもう無いので、時間の許す限り車窓を楽しみながら、ひたすらに行程を進めていきます。本当は色々と観光したいところがたくさんあるのですが、ちょっとこの後の予定を考えると厳しかったので、首都圏だしまた来よう、と自分を納得させることにしました。
そんなわけで、ここからはひたすら房総半島一周のために列車を乗り継いでいきます。

佐原駅15:13発 成田線 普通 銚子行き(2457M)

列車は利根川に沿って田園風景の中を駆け抜ける

今乗っている成田線は、終着の銚子駅の1つ手前、松岸駅で総武本線と分岐しています。松岸駅に着いたら、ホームの反対側に来ていた総武線に乗り換えて、チーバくんの耳を描いていきます。

チーバくんの耳の先端

松岸駅15:54発 総武本線 普通 千葉行き(368M)

今、自分が関東平野にいるという事実を実感できる壮観の車窓
何故バイクの型番が落書きされている…?
見たことないタイプの看板だった

途中のナルトゥー駅、じゃなかった、成東(なるとう)駅に着いたら、東金線という小さな路線にお乗り換えです。本当は東金線の途中駅の周辺にあるスタバへ行っておきたかったのですが、調べたら思いの外駅からしっかり遠かったので今回は断念しました。

ナルトゥー、個人的にはクセになる発音。

成東駅16:45発 東金線 普通 大網行き(654M)

東金駅で列車交換のため停車中

途中で列車交換などを挟みましたが、それでも20分ほどで終着の大網駅へ到着です。これまで長いこと移動して来たこともあり、想像以上にあっけなく到着した感がありましたね。

大網駅、2つの路線のホームがV字でくっついてるなかなか不思議な構造だった

大網駅からは、いよいよチーバくんの胴体部分を描いていきます。外房線に乗り込んで、千葉県の太平洋側を海沿いに南下して行きましょう。

大網駅17:15発 外房線 普通 上総一ノ宮行き(269M)

ふと田んぼに映り込んだ自分の影を見て、影長くないか…?と思い反対側を眺めたら、
思ってたよりめちゃくちゃ陽が傾いていた。
これから房総半島一周を始めて大丈夫なのかと、不安が増大。

とここで、茂原駅到着と同時に不穏な放送が。なんでも、線路内に人が立ち入った影響で、行き違い列車が大幅に遅れているとのこと。茂原駅でなかなか発車出来ないまま、時間だけが過ぎていきます。
10分ほど待って、ようやく反対方向の列車がやって来ましたので、僕が乗っている列車も動き出しました。ただ、この後乗り継ぐ列車も接続を待つとの放送が入りましたので、一安心です。房総半島の道半ばで最終列車に行かれてしまってはさすがにどうしようもないですからね。
列車は大網駅から45分ほどかけて、終着の上総一ノ宮駅に到着しました。これでようやく、房総半島の右側(外房)3分の1が終了したくらい。先は長いですね。さっさと乗り換えます。

上総一ノ宮駅17:51発 外房線 普通 安房鴨川行き(2249M)

御宿(おんじゅく)駅あたりでいよいよ日没を迎えてしまった。ここからは車窓すら0。

思っていたより早く日没が訪れてしまったので、想定外に修行の感が強くなってしまいましたね。安房鴨川駅に着いたら、今度は引き続き内房線に乗り換えてチーバくんの完成を目指します。本当は鴨川シーワールドとかも行きたかったのですが、時間帯的に無理ですし、水族館好きのサークルの後輩曰く見て回るのに結構時間がかかるとのことでしたので、今回は諦めて先を急ぎます。

ここからは本当に暗闇の中を走るのみ。

安房鴨川駅19:03発 内房線 普通 木更津行き(2148M)

ナイトモードでぼんやり見える夜の海を撮ろうとしたが、お話にならなかった。
チーバくんの足元、館山駅を出発。

列車はたっぷり2時間かけて、房総半島の左側(内房)の中腹ほどに位置する木更津駅へ到着しました。暗闇で車窓がほぼない2時間は流石に長いですね。房総半島一周まであと少しです。一周記念(?)に木更津駅で途中下車をして下車印をいただいたら、再び内房線の普通列車へ乗り込んでいきます。

木更津駅21:05発 内房線 普通 千葉行き(1128M)

30分ほど乗ると、ディズニーリゾートや幕張メッセへのアクセス路線として名高い京葉線の終点でもある蘇我駅に到着しましたので、こちらで京葉線へ乗り換えていきます。そういえば、こちらの蘇我駅への到着を持って、房総半島一周完了です。なかなか大変でしたが、疲労の中にも謎の達成感がありました。

「東京行き」という行き先に安心している自分がいた

蘇我駅21:38発 京葉線 各駅停車 東京行き(2120Y)

乗車して13分、幕張メッセやZOZOマリンスタジアムの最寄駅である海浜幕張駅に到着しました。というわけで、本日の日本横断の行程はここまでです。

ZOZOマリンでホークス戦があったらしく、駅は野球ファンでごった返していた。
北広島駅での一幕が懐かしい。

1日の最後に駅構内のスタバで〆の1杯をいただいたら、もう夜も遅いですから帰宅の途へつくことにします。

350店舗目 ペリエ海浜幕張店 #1788

テイクアウトしたコーヒー片手に家へ帰ります

房総半島、地図で見ると特別大きくは見えませんが、実際に列車に乗ったり歩いたりしてみれば、その大きさをしっかりと実感できる場所です。今日は歩いた歩数も列車に乗った回数もなかなかでしたが、その分色んな経験を得た1日になりました。家に帰ってよく寝たら、明日また海浜幕張駅まで戻って、日本横断を再開することとします。

それでは、おやすみなさい。

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