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何か違和感があって、失礼とは思いながら隣に座っていた若い女性の目を覗き込んだ。違和感の正体は目の中を動き回る点であった。カラコンもここまで来たかと思ったが、尋ねるとそんなものは知らないという。そんなはずはないので鏡を見てもらった。ヨットだ、と彼女はいった。目の下を引っ張って突き出された目をよく見ると小さなヨットが黒目を中心に周遊していたのだった。

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散花集第1期(001-100)

花は散ります。有機体は解体します。存在は空想です。有機体とはみなさんのことです。
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