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2泊3日-尾瀬(2日目:燧ヶ岳)

             山行日:2022年4月28日(金)~4月30日(日)

昨年は景鶴山に登った尾瀬2日目。今年の景鶴山は雪が少なく藪漕ぎ必須らしい。そもそも雪がない時期の立ち入りは植生保護の観点からも止めたほうが無難。
そうでなくても、今年は燧ヶ岳のまだ歩いたことのないルートに行きたかったので計画には支障なし。ただし、今回選択したルートはなかなかのハードな行程だったので万人にはお勧めできないのでご注意を。

1日目はこちら
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macaのコースタイム(2日目)

04:20 見晴キャンプ場
08:45 柴安嵓(休憩15分)
09:20 爼嵓(休憩15分)
10:20 ミノブチ岳(休憩10分)
11:55 沼尻休憩所(休憩30分)
14:05 見晴キャンプ場
                           *適宜休憩あり

macaのコースタイム(2日目)

雰囲気

基本的に夏道と同じルートを歩く
木道が露出していたりいなかったりでアイゼン装着のタイミングが分からない

道標のピンクリボンが見つからなかったので地図を見ながら道なき道を進む
この時点でアイゼンは装着していたはず

昨年は沢に降りて沢の真上を歩いたが、今年は見晴新道新ルート上を進む

夏と違って歩ける範囲が広いので至る方向にトレース(+それらしきもの)が見られる
念のため、地図で確認しながら進む

樹林帯のため眺望はイマイチ

登り始めて2時間半でようやく開けた空間に到達
ここから暫くは急登

武尊山がよく見える
(至仏山はちょうど木に隠れてる)

薄っすらと富士山
(肉眼ならしっかり見えるんだけど)

赤ナグレ岳
残雪期なら登れるかもと考えていたけど、トレースがないので断念

急登を登りきり山頂手前のまでの尾根が柴安嵓のベストビューポイントだと思っている

こちらがそのビューポイントから

アヤメ平
至仏山と尾瀬ヶ原
至仏山、平ヶ岳、尾瀬ヶ原

柴安嵓山頂まではガレ場
柴安嵓から爼嵓、尾瀬沼までは積雪があるのでアイゼンはそのまま

ビューポイントを楽しむため、ゆっくり進む

尾瀬沼が見えたらビューポイントも終盤

登り始めて約4時間
柴安嵓に登頂(ピンボケ)

尾瀬ヶ原方面の景色は登っている途中で満喫したので、ここではそれ以外に注目

平ヶ岳
手前の御池岳、赤ナグレ山中央に尾瀬沼奥のピークは日光白根山
尾瀬沼意外と雪に覆われている
北側の景色自信を持って山の名前を書けない
会津駒ヶ岳

ここからがハードモード
前方の俎嵓へ行くには、燧ヶ岳一の急登を下りなければなない

あまりの傾斜に引き返してそのまま見晴へ下山も考えるが、毎度の事ながら最終的には挑戦してしまう
今回はGW前ということもあり、ステップがまだしっかり出来上がっていなかったので、万事に備えカメラをザックに収納

嫌な予感が的中し、足を滑らせ滑落する形でコルに到達

コルから見た滑落した斜面
ナイフエッジなのが伝わらないのが残念

無事、俎嵓登頂

俎嵓からの眺め

尾瀬沼
日光白根山
手前の御池岳、後方には武尊山
手前の柴安嵓、後方には至仏山
平ヶ岳
会津駒ヶ岳

尾瀬沼へ下山開始

ほんの少し下るだけで俎嵓からはあまり見えなかった至仏山-尾瀬ヶ原セットがお目見え

柴安嵓のナイフエッジを別角度から
後ろ向きで下りている人がいたけど、それが正解だったかも

柴安嵓と俎嵓のコル
あまり難所には見えないのが不思議

突き当りのミノブチ岳に向かう

ミノブチ岳からの眺めもなかなか良い

尾瀬沼
ビジターセンター付近
沼尻付近
御池岳と武尊山
(至仏山は御池岳に隠れて見えない)
御池岳と俎嵓
(柴安嵓は御池岳に隠れて見えない)

この階段を下りれば長英新道なのだが、より俎嵓寄りの所にはもっとはっきりとしたトレースがあったので、夏道と冬道で少し違うのかも8619

ナデッ窪から下山したいので少し引き返す

ナデッ窪の上部
見事なカールが広がっていた

ここからが悪夢の始まり
眼下には尾瀬沼が広がっていてロケーションは最高なんだけど

より視線を下に向けると目を逸らしたくなるほどの急登

景色は本当に最高なんだけど

横歩きで1段1段ステップを作りながら確実に下っていく
だいぶ下ったと思い見上げてみると大して下っていなくて涙目

1時間以上の格闘の末、難所を突破
だいぶ高度感がなくなり、一安心

程よい距離からの尾瀬沼
この開放感が気持ちいい

中心付近のあの谷を下りてきたとは自分でも信じられない

沼尻休憩所へ到着
しばし休憩

尾瀬ヶ原(見晴)に戻る
難所はないとはいえ、5.0kmは長い
(ここからはアイゼンはマストではない)

「絶対に道迷いはさせない」と強い意志を感じるたくさんのピンクテープ

白砂湿原は四方が山に囲まれた小ぢんまりした素敵な雪原と化していた

疲労困憊、惰性で進む

さすがにアイゼンありでは渡れない

これくらいの積雪なら歩きやすいけど

ほとんどがこのような感じで所々に落とし穴が出現

さらに厄介なことに木道に雪解け水が集中し、川と化している

濡れた木道は非常に滑りやすく危険なので、仕方がなく植生を配慮し、雪が深そうな道なき道を進む

見晴へ到着

翌日は雨予報のため、この日のうちに山ノ鼻へ移動したほうが合理的だが、ナデッ窪で体力のほとんどを消耗したので、本日も見晴に宿泊することに決定

せっかくなので見晴地区を散歩する

小屋閉めしている山小屋は個人的には珍しく感じた

ひげくま喫茶は営業中

毎年見かける鯉のぼり

鯉のぼりの土台はいつにも増して小さい

今回見つけたこのポイントでお茶をしながらまったりし2日目終了

あとがき

何度も登ったことがある燧ヶ岳。今回は上りは夏道と同じ見晴新道新ルートを、下りは初めてのナデッ窪を選択。見晴新道新ルートは、目印のピンクテープか、トレースか、(大まかな方向はわかるので)自分の歩きやすいルートか、とルートに選択肢が生まれ地味に疲れる。少しでも楽に登りたいのであれば昨年選択した沢沿いのルート一択。

柴安嵓から爼嵓へのルートは相変わらずのナイフエッジで、GW前だとステップが完成していなかったので、雪山に不慣れな方はGW後半に行くほうが確実かと思われる。

そして、下りのナデッ窪はトレースはあるにはあるがスキーヤーのもののみ。かなりの急登であるので、雪山スキルに自信のある方以外は行かないほうが無難。尾根沼への下山を考えている際は長英新道一択と考えたほうが良さそう。

初心者に優しいイメージの尾瀬だったが、ルート次第では中級者以上も十分に満足できる新たな発見があった。想定外とはいえ、難所に挑んだことでスキルアップできたので学びの多い有意義な1日であった。

3日目はこちら
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