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ディープな世界こそ面白い マカピーな日々#0826

マカピーです。
何でディープな世界が面白いのかな?

いわゆる「オタク文化」になってしまうのかも知れませんがその道のプロフェッショナルでもそれを生業としているわけではなく、趣味の生活で楽しくやっている人は沢山いて、また没入する種類も豊富なのがその世界です。

例えば「鉄道ファン」がいたとしても、それが「乗り鉄」なのか「撮り鉄」なのか鉄道一つとってもいろいろあります。

中には日本の中古車両の何型がどこの国で現役で走っているぞとか、それに乗りたいという人までいて「道を究める」には年季が必要なのも理解できます。

こうした「ディープな趣味」というのはどこの国でもあるものですが、日本の人のレベルの高さには驚かされます。

もう一つの例えでは「埼玉県の○○の公園で新種の植物が発見された」記事が新聞を飾っていて、よく見ると植物学者が発見したのではなく趣味で植物を観察している人が発見しちゃうんですね。アマチュアの能力がすごいですねー。

で、更に時代がさかのぼり江戸時代の群馬県では関孝和(たかかず)という和算を究めた人がいたと言われています。
マカピーは数学が嫌いなので、算数が好きな人を見ると羨望と嫌味がないまぜとなってどうも落ち着かなくなるのですが、それはともかく関孝和は問題の解答を絵馬にしてお宮さんなどに奉納していたそうですからすごい。

マカピーの友人に数学が大好きな人が集まった際に「じゃあ、後で美しい数式をメールしますねー!」などととても考えられない会話を楽しそうにしているのを耳にしたのです。

秘密結社活動か?

その中の一人、カモっちゃんがマカピーに話しかけてきました。

カモっちゃん:「ボクは広中平祐さんに騙されたと思っているんだよ」
マカピー:「どうしてですか?」
カモっちゃん:「彼がフィールズ賞を受賞したときに記者会見でノーベル賞を受賞するのよりも難しいのがこの賞なんだ、っていうから中学、高校、大学とずーっと数学をやって来たのに、世間では誰もフィールズ賞なんて知っている人はいないし、ボク自身だんだん友達も少なくなっちゃったんだ」

マカピー:「それって数学のせいじゃなくて、カモっちゃんの人間性に無理があったかもよ」
カモっちゃん:「そうかなあ。ボクは今でも広中平祐さんをひどく恨んでるんです」
マカピー:「それってお門違いでしょう。つまりそういうことを言うから数学好きって嫌われると思いません?」
カモっちゃん:「そんなことないよ。だって今日だってこれだけの数学好きがいるじゃない?」


マカピー:「だけど、皆さん変な奴だと思われないように数学好きを隠しているじゃないですか!」
カモっちゃん:「それがおかしいんだよ。ボクらは隠れキリシタンじゃないぞ!正々堂々と生きたいだけなんだ」
マカピー:「カモっちゃん、それが勘違いされる言動なんだから、真剣になるあまり声を上げないほうがいいよ」

ヨッチャン:「あのー、ちょっといいですか?」
マカピー:「あれ、ヨッチャンどうしたの? あなたは音大出身の声楽家でしょう、何かあったの?」
ヨッチャン:「ワタシじゃないいんです。ワタシの父が数学好きなんですよ」
カモっちゃん:「お、そこにもいたか。うれしいなあ」
マカピー:「ヨッチャン、この人に近づかないほうがいいですよ。肩書は国交省の役人らしいけど、中身は重度の『数学好き』ですからね!」

ヨッチャン:「ワタシの父は数学が大好きで婿養子になった人なんです!」
カモっちゃん:「ほうら、来た来た!」
ヨッチャン:「父は数学好きが高じて学校を卒業しても就職できなかったんで、数学をとるのか仕事をとるのか父親に迫られたんです。ところが、こともあろうか『数学』をとっちゃったんで実家を勘当されたんです」
マカピー:「ね、話がディープになって来たよ!その結果は悲劇かも?」

ヨッチャン:「それで勘当された父は、趣味でもいいから数学が続けられるんだったらッていう条件で、母の家の稼業の「鰻屋」に転がり込んで来たんですって!」
カモっちゃん:「ほら、感動的な話だよね」
マカピー:「そうじゃなくて、数学が悲劇を引き起こしているのかも知れないよ。それで今はどうしてるの、ヨッチャンのお父さんは?」
ヨッチャン:「『数学研究会』を主催、して毎週休業日には二階に会員が集まっていて、その時のノートが床の間に1メートルほど積みあがってるんです」

マカピー:「まあ、他の人に迷惑をかけてない訳だし、人畜無害の『数学好き』の例ですね」
カモっちゃん:「ボクも役人になんかなるのより、数学ができる鰻屋の方がずっといいなあ」
ヨッチャン:「で、先日家に帰ったら、店の暖簾を新しくしたんです。藍染の柄が全部0と1なんですよ、変でしょう?」
カモっちゃん:「バイナリーだよ!すごいアイデア!シンプルな美しさがわかるかなあ。ボクも欲しいなその暖簾!一つ余ってないかなあ。お父さんに相談してみて!」

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。マカピーはCBX750の白バイに乗ってみたいぞ!



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