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折半?なるほどねえ! マカピーな日々#0654

マカピーです。

ウズベキスタン共和国に5年ほど滞在した時の事で国がソ連の一共和国から独立して10年ほど経っていましたが、混とんとしていました。

ウズベキスタンだけでなく周辺国は実のところ独立なんかしたくなかったのだと思います。

一緒にロシアについて行けるものと思っていたら、それまでさんざん共和国から搾取しておきながら、「後は、それぞれの国ごとに勝手にどうぞ!」とばかりに袖にされたのでした。

ウズベキスタン、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタンなどの周辺中央アジアの国々としては、体制移行で西側のように民主化すべきか、昔の体制を維持すべきか判断が揺れていた時代だったころです。

どの国もソ連時代の共産党書記長がそのまま大統領となり、独特の民主化が進んでい行ったのでした。(独裁とも言います)

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また、ちょうど米国世界同時多発テロ(2001年)の勃発で、米国と共同路線をとったウズベキスタンにはアフガニスタン攻撃の空軍基地が設置されていたのでしたが、2005年東部のフェルガナ州のアンディジャン市で発生した事件での政府の対応に世界中の批判が集まり、米国との関係が冷えてマカピー滞在中に協定の延長ができずに閉鎖されたのでした。

当初は、平和的なよく統制されたデモだったのですが一気に悪化して刑務所が襲われたのを契機に政府軍が出動、数百人の死者が出たのです。

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マカピーもあの時は緊張しました。

それはあまりに不自然な事件で、政府はデモを鎮圧したとしていますが、そもそも刑務所襲撃などは何者かによってデモ側の行為に見せかけたような節があるのです。

しかも鎮圧部隊は自国民を抹殺する使命を帯びたので、ウオッカを飲んで無抵抗の市民を殺害し、さらにその死体をヘリコプターで運んで砂漠にバラまいたとうわさされたのでした。

国連からの調査団投入を断り、その代わり?相当日数が経過してから日本を含む数か国の大使を現場に行かせました。

自由な取材はできずに、襲われた刑務所の看守の未亡人の泣き言を聞かされただけで帰ってきたということでした。

当時のイスラム・カリモフ大統領が強権をふるっていた当時のことで、こうして民主化の芽は摘まれてしまったわけです。

そこまで突っぱねた理由には、米国が後ろ盾した周辺国での民主化運動に政府がかなり気を使っていたからです。

隣国キルギスタンが民主化で混乱する様子に、大統領は「新しい家ができる前に、古い家を壊してはいけない」と言ってましたからね。

さて、ソ連時代の社会主義でなくなったので、公共料金の支払いが必要になったのです。電気、水道、ガスなどこれまで支払ったことがなかったのにメーターをつけ、料金を支払うのです。いわゆるUser Feeのシステムですね。

沢山使う人はたくさん支払うという原理ですが、最初は受け入れられなかったそうです。

最初に設置された家にテレビ局が来て、その様子を撮影するのですが、レポーターが水道局の職員に「どうして、メーターをつけるんですか?」「使った量に応じて支払うからです」

マカピー達にとっては至極当然のようなことに思えるのですが、レポーターのみならず、当時沢山の人が困惑したというのです。

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さて、マカピーの住んでいた家にガスメーターを設置した時のことです。

既にメーター設置の準備は済んでいて、パイプがUの字型に壁に垂れ下がっていてそこにメーターを設置するのです。

ところが、見ていたマカピーが目を見張った衝撃の光景は次の通りでした。

ガス会社の職員は垂れ下がったパイプ先端を切り落とし、やおらそこにライターで点火したので、ブッォーと火炎放射器のように炎が噴き出したのです。

オイオイ、大胆だなあ! 元栓を切らないで作業すんの?

次にメーターを取り出して、差し込みするパイプの穴に接着剤を塗って例のパイプをエイヤッとメータにつなぎました。

これで終わりです。

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それから電気メーターの検針がありました。

このスタッフは集金もするのですが「おい、(支払い)は今回はいくらにする?」とたずねられました。

マカピー:「何のこと?」

集金人:「ああ、お前さんは初めてか?」

マカピー:「だから何のことだい?」

集金には電気メーターのカバーを外すと、ダイヤルを戻して「はい、今回は○○スムにしておくよ。それでこれはオレの分」とポケットにそこから何枚かの紙幣をポケットにねじ込んでいたのでした。

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どうやら、大家がその家に住んでいたころは集金人と交渉していたようなのです。

つまり、当時早くも電気料金回収システムが破綻していたんですね。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。今はどんな国になったのかしら?

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