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届けられなかったミチオ先生への写真 マカピーな日々#0356

マカピーです。

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マカピーの同級生に中学校の地理教諭になったミチオがいます。

マカピーは飛行機から見える蛇行する川、網目模様のデルタ地帯や壮大な地層のある谷間を走っている際に写真を撮って彼に送るつもりでした。

それを使って生徒の興味を引く授業が出来たらいいなあって思ったからです。

でもマカピーがずぼらでミチオ先生に写真を送ることが出来ませんでした。

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マカピーの中学校担任はインドの日本人学校(おそらくニューデリー)の教師をした経験があったそうです。

三歳年上のマカピーの兄はこの先生からインドの様子をスライドで紹介してもらったと教えてくれたので、先生がスライドショーをするのを心待ちにしていたのですが音沙汰ないのでしびれを切らし、先生に尋ねたのでした。

すると、先生は困ったような顔をして「時間もないので出来ない」と言葉少なに話を切り上げてしまい不自然な感じが残りました。

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あとで分かったのは父兄から教育委員会に訴えがあったので先生が注意を受けたそうでした。

曰く「生徒が高校受験勉強に集中すべき時に、あの先生は生徒にインドの話をして関心をそらしている」

なんとも、「心の狭い」親御さんがいたものだと悲しくなりました。

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時が過ぎ、今度はマカピーの幼なじみが教師になってシンガポールの日本人学校に2年間赴任したのでした。

ところが、日本の教育現場の状況が変わっておらず帰国した教師は「悪い影響を与えないように」と自分の経験に口を閉ざし、同じ経験をした教師が集まり仲間内で歓談するしかなかったというのです。

何たることでしょう!

「旅の土産話」を生徒に教えて何が悪いって言うのでしょう?

せっかく貴重な経験をした人がそれを生徒と分かち合い、生徒が共感したり驚くことで感情豊かになると考えられないのでしょうか?

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マカピーは九州の大分のミカン農家の娘さんとお見合いをしたことがありました。

この見合いをアレンジしてくれた先輩の話によると「彼女は二人姉妹の長女で農家を継ぐつもりだったけど、英語が得意で米国に留学もしたので英語学校の講師として働いていたんだ。しかし米国帰りの娘さんのところに来てくれる婿さんはいないので困ってたわけだ。お前さんなら協力隊帰りだし、ちょうど釣り合いが取れそうでよかった!

どうしてこれほど沢山の人が世間体を気にするのかと、マカピーはその説明に少し複雑な気持ちになりました。

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更に月日が流れて、今やインターネットの時代です。Google Mapでいろいろな場所を検索してそこにヒモ付けされた写真が沢山出てくるのには驚きます。

そう、マカピーが「いいなあ」って思った場所で他の人も写真を撮っているんですね!

もう隠すものなんてない世の中になっているけど、ミチオ先生は生徒に面白い話をしてるのかなあ?

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。生徒は自由にアクセスして必要な情報をゲットしているでしょうね。


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