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マカピー、お前は・・・0点だ!マカピーな日々#0547

マカピーです。

リベ大 両学長は数学で0点取ったことがあったんですって、それを聞いていたら突然思い出したんです。

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高校生1年生の担任のサトウ先生は、なぜか理科大ともう一つの2つを卒業した数学の先生でした。

40代で独身、柔道をしていたというがっしりした体格で三白眼でにらみつけながらゆっくり話すのでした。

先生は、授業よりもむしろ生活態度にとてもうるさい方でした。

一度などは、「こんな黒板では授業が出来ない」と、自ら黒板拭きを綺麗に叩き、更に雑巾を絞りゆっくりと黒板を拭いたのでした。

その間中、クラスの全員が黙ってそれを見ていました。

授業時間が半分ほど過ぎたあたりで、先生は手をパンパンと叩きながら「さてこれで授業ができる。さあ始めようか」と、また何事もなかったかのように前日の続きを教えるのでした。

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それ以来、マカピーのいる12組の掃除はとても丁寧になりました。

他の事はサボったり、オチャラケにするコタキ、イシゴオカ、ミヤタといったチョイワルの連中も、何故かしら掃除だけはちゃんとやってました。

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そんなある日の事です。

サトウ先生が「じゃあ前回のテストを返すから、名前を呼ぶから前に取りに来なさい!」

つぎつぎに名前が呼ばれ

サトウ先生:「ああ、マカピーなあ・・・お前は今回0点だ!」

クラス中の雑音が一瞬消えました。

マカピー:「先生、またまた・・・え、本当に0点なんですか?」

今度はクラス中がドッと笑いに包まれました。

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サトウ先生:「マカピー、オレの授業を受けてテストで0点ってお前が初めてだ!どうしたら一つも正解がないって・・・ありえんだろう、ええ?」

マカピー:「エ、イヤー、ソノー、なんて言うか、取ろうと思ってなかったんで・・・マカピーもビックリしました」

サトウ先生:「マカピー、本当にできる事じゃないなあ!」

と、その後どうなったのかしら。ともかくその場面だけで他はマカピーの記憶にないんです。

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それから月日が流れ、高校2.3年を担任した恩師が定年退職したので、それを祝うクラス会を久々に郷里で開いたのでした。

1年から2年になる時に大幅クラス替えが行われマカピーのクラスには女子が加わるという画期的な変化がありました!

群馬は当時共学が進まなかった県の一つで、私立でもその傾向がありました。入学は一緒なのにクラスでは一緒じゃないから「併学」って呼んでました(笑)

ところが例外的に普通科クラス以外に1クラスだけ共学だったんです。

理数科クラスです。

それが2年になる時に「共学を2クラスにしてみる試み」が行われ、偶然?マカピーもヤマダ先生の13組に編入されたのでした。

もともとヤマダ先生の13組は隣だったので知っていました。その13組の連中もいましたし、マカピーと12組からのクラスメートも数人いましたが殆どが面識のない連中だったのでした。

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というのも、マカピーの同期入学生徒数が900人を超えていたので、1学年19クラスもあったいわゆるマンモス校だったんです。

3クラスしかない中学校からいきなりこんなデカい学校に行くなんて思ってもみませんでした。

結局、クラス会というのは卒業した3年生のクラスで集まるものです。2次会でヤマダ先生他が帰り、3次会でコーヒーを飲んでいたのは女子二人と男子はマカピーとアイハラだけでした。

そしたら、隣にいたアイハラがポツリとでもハッキリと言ったんです。

アイハラ:「だけど、オレは忘れないぜ。マカピー、お前が数学のテストで0点とったってのをさ!」

何だ、脈絡もなくイキナリそれか!? それにどうして覚えてるんだ?

そうか、アイハラだけ1年から一緒だったんだ!

でもここにいる女子(それなりに中年だけど)2年生から一緒なので、その事を知らないんだから、ここで蒸し返さずともいいじゃないか!

マカピーはとぼける事にしました。

マカピー:「え、そんな事あったっけ?」

アイハラ:「オレは忘れちゃいないぜ!一体どうやったら0点が取れるものかってオレはずーっと不思議に思ってたんだ」

マカピー:「アイハラ、お前酔っぱらってるぞ!それになんで、急にそんな昔の事こんな時に思い出すんだよ!?」

アイハラ:「オレさ、あの時からマカピーって面白い奴だって思ったんだ」

マカピー:「え、・・・そっちかい!?」

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アイハラ:「それが、言いたかったんだ。そこの二人もちゃんと覚えておけよ!こいつは数学で0点を取ったマカピーなんだ!」

マカピー:「もうわかったから、店内で幾度も言うんじゃないよ! さあ帰るぞー」

ひんやりした店の外に出るとアイハラがいたサトウ先生のクラスを思い出しました。

そうだ、もう一つ思い出したんです。

サトウ先生は高校を卒業前に、たまたま校内でマカピーに声をかけてくれました。

「マカピー、お前さんを1年しか担任しなかったけど、いい奴だ、オレはそう思う。数学はからっきしダメだったけどな!」

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。やっぱり数学が嫌いです!












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