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畳に布団、それともベッド?マカピーな日々#0366

マカピーです。

朝、目が覚めた時に「アレ、今自分はどこにいるのかな?」て思った事はありませんか?

マカピーにはそんな経験が幾度もあるのです。

それはこれまで、引っ越し生活が長かったからかもしれません。

東京の学校へ出るまで群馬の田舎育ちだったのが学生の頃に一年休学して米国へ行ったのを皮切りに、青年海外協力隊でマレーシア、その後もいわゆる外国暮らしが続いたのでした。

今はコロナ禍もあって日本の自宅にいるので畳の部屋で布団を敷いて寝ていますが、睡眠時間の合計はベッドの方が長いと思います。

毎日布団の上げ下げをして部屋の掃除をして、シーツを替えたり布団を干したりすると、ベッドに比べて清潔だと思います。

良い悪いの話ではないのですが、マカピーの場合どうしてもベッドだと布団を干す回数が減るのでした。

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もちろん、「海外生活=ベッド」という単純な式が出来上がってはいません。もちろんベッドを持たない生活をしている人達は沢山います。

ボルネオ島の村の高床式の家は柱以外はすべて竹でできていたのでものすごく揺れの大きい竹の床に寝袋で寝ていたら、朝そこの飼い犬がマカピーの頭の上を跨いで行ったのを覚えています。

バックパッカーでインドを旅していた頃、バックパッカー御用達的なサルベーション・アーミー(救世軍)のドミトリーでは電気が消えるとマットレスや枕の縫い目からベッド・バグとよばれる南京虫がはい出して刺すので痒くて仕方がありませんでした。

マカピーはたまりかねて、廊下に出て蛍光灯のある床の上でシーツにくるまって寝たことをもあるのですが、体質なのかフランス人など白人はほとんどスッポンポン状態で寝ているのに虫に喰われないのには羨ましく思いました。

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今の日本では考えられない事ですが、かつては日本も相当ひどい環境だったと想像できます。

芭蕉の句に「蚤虱(のみしらみ)馬の尿(ばり)する枕もと」というのがありますが、当時は役畜と呼ばれる馬や牛と同居している農家は普通で、そこではノミやシラミに喰われているのが普通の生活だったんですね。

江戸末期に東北を旅した英国人女性の手記を読んだ事がありましたが、彼女はこのノミ・シラミ対策として宿屋に泊まる際はゴム引きのシートのようなものを持参していたようです。

戦火や災害で難民生活などで生活環境が悪化すると、そうした「自然との闘い」が始まります。ノミやシラミは痒いだけの問題でなく病気の媒介ともなるのですから厄介なのです。

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さて、帰省して群馬の実家に泊まるとかつて祖父と一緒に寝た床の間のある8畳間で目覚めるのですが、周囲の木戸の木目模様、煤けた天井から当時の事がつぎつぎと思い出される不思議な空間です。

一方、マカピーは日本の家で家族5人で住んだことは殆どないのは、海外暮らしが長かったので家を無償で貸し出してしまっていたので短期に戻る際はマカピー妻の実家に転がり込んでいたからです。

その借り手の家族も出て行き、改めて自分の家として家具などを詰め込みはじめると、今度は息子たちは海外の大学へ行きその二人はそのままその地に居ついてしまったからです。


時々「枕が変わると寝られない」などと言う人がいるのですが、マカピーは「そうか、そりゃあ大変だね。どこでも寝られる自分は幸せなんだ」と考えます。

マカピーだけでなく家族みんながそれほど寝床にこだわらないので、ベッドがあればベッドでだし、若い息子たちも畳の上であればそれで全く構わないのでした。

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最期になりますが、結核の仕事をする機会を通じて分かったのは、寝床を太陽光に当てる利点はダニや結核菌の殺菌につながるのでとてもいい事です。

でもベッドのマットレスは大きく、重かったりするので、なかなか干すことが出来ません。海外ではシーツは適当に洗濯しますが掛布団や毛布などを太陽光にさらす事はしていませんね。どうしてでしょう?

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。潔癖症は行き過ぎでも清潔は健康の元ですね!


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