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みんなお酒が好きなんだなあ マカピーな日々#0653

マカピーです。

マカピーと歳が一つ違いの運転手エリアスさんといつものように40㎞程離れたサイトまで出かけます。

道中は二人で最近1月21日に発生したChina Mall (中国商業モール)の火事のこと、COVID-19や車の事などいろいろと話します。

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国道2号線を行き交うトレーラーが満載する木材を見てエリアスさんは「あれは、ガム・ツリーだな」というのでした。

ガム・ツリーとはユーカリの事で、製紙工場へ運ばれるのだそうです。または港でチップに裁断して、日本などの国の製紙原料として輸出するとも。

年末に行った州北部のセントルシア周辺は広大なガム・ツリー植林地帯が広がっていました。

ダーバン近辺にも2か所ほど製紙工場があることが分かりました。こうした地元の情報は、その後いろいろ役に立つことがあります。

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今日はサトウキビの搾りかす(バガスと言います)を仕事で使っているのです。実は南ア最大の砂糖生産地である地元クワズルーナタール州には精糖工場がいくつもあるのでした。

もちろん港湾施設にも巨大なサイロが並んでいます。

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かつてはインドから沢山のインド人移民を受け入れて精糖産業をささえるサトウキビ栽培に従事させたので、ダーバンは南アで一番インド系住民が多い州となったのでした。

そこでエリアスさんとサトウキビを原料とするアルコールについて話しました。そうです、ラム酒の事です。

もちろん、現在は工場の燃料に利用していた残渣(バガス)を発酵させてアルコール燃料を抽出するプラントなどもあるんです。昨今のグリーンエネルギーの潮流に乗り、カーボンニュートラルとかを考えれば、作物を作るだけで産業界がクレジットが付く(収入)つまり買い取ってくれたり、そこからとれる燃料は価値があるといえます。

いつぞやはトウモロコシをバイオ燃料化するというので、広大な畑で食糧生産するのではなくバイオ燃料を作る工程に関して物議が醸されたのですが、サトウキビの搾りかすから抽出するのでしたら無駄がありません。

更に現在は水の中の微細藻類から油分を抽出する技術が確立しています。日本の企業ユーグレナはバイオ燃料生産でかなり頑張っていますね。

これはクロレラなどと同じように油分の高い微細藻類を繁殖させることで農業生産の土地を奪うことなく、効率よく油を抽出できるので注目されているわけです。

この藻の生産でもカーボンニュートラルのメリットがある訳で昨今の原油高騰の折に、もっと注目されていい事業だと思います。

冬季に凍結しない地域では、周年栽培が可能ですから大規模化できれば油田を持っているような安心感があると思いませんか?

と、ちょっと詳しく説明したのは、この事業がマカピーの仕事にも関係しているからでした(笑)

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さて、ラム酒の話をしていたらエリアスさんは「ジンやウオッカなど強い酒とワインなどの酒があるのはどういう訳なのか?」と尋ねてきました。

そこでマカピーはまず糖分が「発酵」でアルコールに変わることを伝えました。

例えば、ワインであればブドウの実にある酵母で自然に発酵がはじまりますが、酵母でのアルコール生産は15%程度で終わりです。

足で踏みつぶしたブドウを発酵させられるので、古代からワイン生産が行われてきたのでした。(最古のワイン製造所の遺跡はヨルダンにあります)

Wineがさらに酸っぱくなるとVinegarになるけども元々はVinがワインそれが酸っぱくなるという「酢酸発酵」でお酢になるのだと伝えると「なるほどね」と喜んで聞いていました。

火酒といわれるようなジンやウオッカなどの蒸留酒は原料となる酒のアルコール分を蒸発させてそれを冷やして集めたものだから「無色透明」だけど、それを樽詰めして熟成させると、木からでるタンニンなどで色や風味が付けられ「ウイスキー」となるんだよねと伝えました。

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それから手を消毒するアルコールがあるけれど、あのアルコールを薄めても飲めない可能性が高いことも伝えました。

マカピー:「ところが、そのアルコールがメタノールかエタノールかによって飲めるかどうかって知っている?」

エリアスさん:「だって殺菌するほどの濃度だから20%くらいにすれば飲めるんじゃないかな?」

マカピー:「それが、どちらかは匂いや味では分からないんだ。それでメタノールを飲んだ人は猛毒だから死んでしまうんだよ。だからわからない酒は飲んじゃダメなんだ」

エリアスさん:「ボクは強烈な酒を飲んで死ぬ人がいるのだと思ったらそんな事故もあるんだ?聞いといてよかった!」

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マカピーは貧乏学生の頃、研究室のエタノールがどんどん減ってゆくのでどうしてか不思議でした。

実は、先輩がこっそりとボトルにとって、水で適当に割ってレモンを絞って飲んでいたからでした!

マカピーは当時かなり酒に弱く、スリルのあるお酒は飲んでませんでしたけど。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。飲んだら乗るな、乗るなら飲むな










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