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【学び】言っておくもんです

母がご機嫌だ。
どうやら、昨日妹からマクドナルドのチラシをもらったらしい。
それがうれしくてたまらないのだ。

今までマクドナルドと無縁の生活を送ってきた母が週1度の習い事の後にお友だちとお茶をするようになった。

数ヶ月前経った今も少女のように目をキラキラさせて
マクドって安いんよ
ナゲットとコーヒーのセットがあるんよ
食べてみたら意外とおいしいんよ
と話題が尽きない。

ただ、いつも混んでいて後ろに人が並んでいるからゆっくりと食べたいものを選べないことが残念そうだった。
確かに母より若いわたしでも、後ろに人が並んでいる中でメニューの隅々まで見て注文するのは勇気がいるな………と共感しつつ、その話はすっかり忘れてしまっていた。

そして昨日、ペラっとチラシを持ってご機嫌の母。
同じ話を妹にもしていたようで、妹がメニュー表をもらってきてくれたらしい。

母もまさか覚えていてくれているとは思っておらず「ちゃんと覚えててくれたんよ」とうれしそう。
初めて見る商品や前から頼んでみたかった商品の名前が判明して「今度はこれにするわ」と張り切っていた。
我が母ながらなんとも微笑ましい。

ひとしきり騒いだ後に「やっぱり何でも言っておくもんやわ」と達観した顔で母は言う。どこで誰が覚えてくれているかわからない、思いがけず願いが叶った母の気づきだ。

マクドナルドのチラシで??と侮ることなかれ。
実はこれ、「引き寄せの法則」と同じことを言っている。
引き寄せの法則曰く、願いを言葉にして発すると、まず自分の心と体に摺り込まれ、誰かに話せば、その人の中にも言葉が届く。
その言葉が相手に響くと、共感が生まれて応援してくれたり、協力してくれる可能性が生まれて実現に向かっていく、らしいのだ。

マクドナルドのチラシと人様の夢を同レベル扱いすることに躊躇はあれども、基本となる部分、在り方は同じではないか。

高齢になってもマクドナルドに行くことを楽しみにウキウキとしている、その平和も娘としてはうれしい。

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