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「甘えてもいい相手にはきちんと甘えなさい」と、子ども達には教えておこう。

ソファにかけてドラマを観ていると、次男がやって来て背中を掻いてくれとせがみます。ドラマを見ながらしばらく掻いてやると、「ありがと」と言って自分の部屋に戻って行く。またある時は耳かきを持ってやってきて、それを私に手渡すと何も言わずに膝枕をし、懇願するような表情で私を見上げます。そんな時私は「この子の人生は明るいな」と思うのです。


甘え方を知っている人間は強い。幸福感を手に入れるパターンをすでに獲得しているということは、幸福な人生を手に入れたも同然ではないでしょうか。


これまでに甘え方を知らない大人をたくさん見てきました。自分に厳しい人達。彼らがしんどそうに見えるとき、なぜ頑なに頑張ろうとするのか不思議でした。
恐らく、育ってきた環境の影響が大きいのでしょう。真面目で努力家な彼らは、不真面目で能天気な人々よりも苦労が多いような気がします。



私は低気圧頭痛持ちで、晴天が続いた後に来る雨によって、頭の中に霧がかかったようなモヤモヤとした頭痛に悩まされることがあります。そんな時、息子たちに首や頭のマッサージをお願いします。甘えているという安心感と幸福感が痛みを軽減し、知らぬ間に眠っていることもあります。そして、体の中で幸福ホルモンがフツフツと弾ける感覚を味わうことができるのです。


比較的保守的な家庭で育った私ですが、幸い母が革新的な考え方の持ち主であったため、自由奔放な人間になることが出来ました。自分を無理に抑え込み、自分に我慢を強いることのない生き方。母にはとても感謝しています。
息子たちもいつか、自分たちの幸運に気付いてくれるかな。


甘えてもいい


ただそれだけの家庭環境が、生きることを楽にしてくれます。ささやかな幸福感が散りばめられた毎日。それが子ども達の未来に差す光となりますように。


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