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あいうえおの重要性 3世オリジナル

言靈は運命を左右する


我が国では古代「言靈信仰」が存在しました。言霊の力を信じるというあり方を、言靈信仰と言います。すなわち、言葉に出した通りの人生になるという考え方です。


自分の運命の造り主は自分であり、その造り主の自分において何が決め手になっているかというと、それは結局、言葉なのです。
何故なら、言葉は言靈であるからです。言葉は運命を決めます。現在の自分とは、生まれてこれまで発してきた言葉の積み重ねなのです。


そして、未来の自分がどこにあるのかと言えば、どんな言葉を出しているのかという、その方向にあります。これを言靈信仰というわけです。

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「ア」で開き「ウ」で閉じる
 

一音一音を調べる学問を「音義学」と言います。もともと一音一音に意味があって、それぞれに意義があります。

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大和言葉で最も基本の音というのは「ア」の音です。

「アイウエオ」や「アカサタナハマヤラワ」の冒頭にあり、「ア」を大和言葉の「祖音」と呼んでいます。


この「ア」の音には、開け広がる意味があります。「ア」は「開ける」とか「明るい」などの「ア」です。母音の中で最も口を大きく開いた時に発音できるのが「ア」の音です。

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一方、「ウ」の音は「ア」とは反対に閉じる意味があります。

「ウ」の音は、一番口唇を閉じた時に出る母音です。ですから、口唇の開き方においては「アイウエオ」ではなく「ア⇒エ⇒イ⇒オ⇒ウ」の順になります。

「ウ」は閉じる意味ですが動物のうなり声も、痛さを我慢する時の声も「ウ」で、音を閉じる働き、内なる力を蓄える時に出す音です。


特に痛さを我慢する「ウー」は体の中の自然治癒力を高める働きがあります。もし大怪我をして「アー」と言ってしまったら、開け広げてしまうのですから、魂が口から出ていってしまい、死んじゃいますね。

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アイウエオの解説


「ア」と「ウ」だけでこんなに長いので、簡易的に「アイウエオ」の解説。



「ア」は開口度が一番大きい音で、吐く息を最も邪魔しないで外に出します。そこで、開放、開けるもの、開き広がるものを表します。

例えば「朝」「暁(あかつき)」「新た」というように「ア」の音が使われています。

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「イ」は唇を横に強く引いて出す音です。

そこから、躍動する生命、前向きな活動、あるいは積極的な強さを表すことになります。「息」「生きる」「命」などと用いられます。

子供が「イー」と相手を威嚇するのもうなづけます。

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「ウ」は唇を丸く狭くし、できるだけ息を外に出さないようにする音です。

そのため、閉鎖、閉じる意味の音になります。
閉じることは悪いことではなく、内部充実という意味があります。例えば、「うつむく」「埋める」「唸る」などがあります。

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「エ」は音声学上、他の母音から最もニュートラルな位置にあり、いかなる母音にも移ることができます。

音の意味も「次に移る」「分岐点」「選ぶ」という意があり、例えば「干支」「入り江」「枝」などがあります。
会話では「えー」と言って次の言葉を選びますが、これは次にどんな言葉でも来ることができるからです。

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「オ」は口の奥で大きく音を包み込むように響かせます。

その結果、重厚で偉大なもの、または重要なものをあらわします。「雄」「大きい」「奥」「重い」「表」などに使われます。

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これが「カキクケコ サシスセソ タチ・・・」一音一音全てに意味があります。
なので、「大和言葉48音を学ぶ」ことは、あいうえお...に秘められた言靈の力を効果的に引き出すことにも繋がるのです。
(ただ、古神道などで使う音の意味までは、まだ到達できてませんので、もっと奥が深いと思います)



カミ


ちなみに神様の「カミ」ですが、「カ」は幽玄・奥深さという意味で「彼方」「霞」「隠れる」、「ミ」は本質・優しさという意味で「実」「身」「看る」です。


つまり「神」とは彼方にあって霞んで隠れてよくわからないけど、優しくて実質があるもの、という言霊が込められてます。

あいうえお50音を繰り返し発音するだけで、御靈が磨かれるとも言われますが、日本人も知らない日本人の能力「言靈」、気にかけて下さいね。



追記:「靈」の漢字に込められた秘密


今回は言靈の靈の字を旧漢字にしています。
靈を分解すると、「雨」「3つの口」「巫」となります。この意味を解説します。

「雨」は、自然(循環するもの、生命を維持するシステム、地球、宇宙)であり、自然そのものや神(宇宙人ではなく、より自然的なもの)を表現しています。

「3つの口」は霊の意味です。つまり、亡くなった人の霊や、宇宙人(プラズマ生命体)などです。巫女は自身の守護霊などを通して「雨(神)」と繋がり神託を得ていました。

「巫」は帳(とばり)の中で男女が祈りを捧げているという意味です。

つまり、靈とは神霊人が三位一体となった姿を表しています。



この靈という漢字は、戦後GHQにより改変され、霊という漢字になりました。
「霊」は雨と帳(もはや巫ですらない)の間にー(仕切り)があり、神と人が繋がることを言靈の面から阻止しようとしたものと思われます。



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