#015 伏線の張り方&回収の仕方
拝啓 どうやるの? 知りたい方へ
[伏線 方法]で検索してください。
もしくは、チャットGPT先生にお訊ねくださいませ。
知識だけなら、すぐに身につきます。
ですが、テクニックは身につきません。
テクニックの習得には、ひたすら実践するしかありません。
つまり何度も小説執筆に挑戦し続けるしかないのです。
試行錯誤を重ね続け、実践経験を積み上げていくと、
あるとき「目からウロコ = 悟り」体験が得られます。
その体験を得られるまで、
さぁ、がんばって実践し続けましょう!
…… と言いたいところですが、特別にお教えします。
出血大サービスです。
■伏線の張り方&伏線回収の仕方
以下の記事「#007 ストーリーの創り方①」をクリックしてください。
別ウィンドウが開きますので、
記事内にあるプロット[ひなたの告白]をまずお読みください。
この[ひなたの告白]は、タイトル自体が「伏線」です。
公園のベンチで、
ひなたが涼子に「いじめの告白A」をします。
プロットなので情景描写を割愛していますが、
このベンチのシーンは、日光があたる日向のベンチです。
読者は早速、ストーリーの初期段階で、
女の子の名前と、ベンチのシーンを掛けていることに気づき、
「なるほど」と納得します。
[ひなたの告白]という作品タイトルは、
「このダブル・ミーニングからのネーミングなんだ」
そのように思い込んでくれるはずです。
(このダブル・ミーニングは、仕掛けです)
そのあとふたりは、ひなたの家(洋食店)に行きます。
そこでひなたは、ママに「いじめの告白B」をします。
「タイトルの[ひなたの告白]って、実はこの告白Bのこと?」
「さっきのAじゃないや。こっちのBこそが[ひなたの告白]だ」
読者は先ほどの思い込みを訂正し、今回の「いじめの告白B」が、
タイトルがほのめかしている本当の意味なんだと合点してくれます。
この合点も、実は早合点です。
(この「いじめの告白B」も、仕掛けです)
翌週の月曜日、バイト初出勤の涼子に、
ひなたのママが真実を話します。
「あのあと、ひなたがすべてを告白してくれました」
このすべての告白Cこそが、
作品タイトル[ひなたの告白]が意味するところの[真の告白]です。
つまり、引っ張って、引っ張って、ラストの方で「種明かし」です。
この種明かしを以て多くの読者は、
「まさか作品タイトル自体が伏線になってる?」
「そして、このすべての告白C = 種明かし = 伏線回収ってこと?」
と気づかされる訳です。
ちなみにわたしは、エッセイでも「伏線~伏線回収」を実践しています。
いかがでしょうか?
今回の記事冒頭で、わたしはこう書きました。
--------------------------------------------------------------------------------------テクニックの習得には、ひたすら実践するしかありません。
つまり何度も小説執筆に挑戦し続けるしかないのです。
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しかし、がっつり小説を書かなくても大丈夫です。
プロット(コンセプト&あらすじ)を書くときに実践することができます。
エッセイ執筆の際にも実践することができます。
…… 全然かしこまらなくてもイケそうでしょ。
2~3回も実践すれば、基礎的なテクニックは習得できます。
実践経験もあるし、基礎も身についているので、
いざ小説を執筆する際、自信を持ってスタートすることができるでしょう。
せっかくなので、
もうひとつ「伏線~伏線回収」について、お伝えしておきます。
そのヒントは「バタフライ・エフェクト」にあります。
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~ ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる ~
「初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す」
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「風が吹けば桶屋が儲かる」と同じ意味なので、
こちらの「風が吹けば~」の方で説明します。
儲かった桶屋を書いたあと、さかのぼって風を吹かせましょう。
結末の方まで書いちゃってから、前半を弄る。
ということです。
みなさんも、推敲されると思います。
その際に、前半を弄ればいいのです。
わたしの場合、
最初っから「伏線を張ってやろう!」と意気込んではいません。
執筆途中に「伏線を張ってみようかな」と思ったときに実践します。
その方が、自然な「伏線~伏線回収」になると思っているからです。
< 次回は「#016 叙述トリックのやり方」の予定です >
[告知]
とても売れているようなので、
この本を買いました。
GW中に読みます。
~ 5月中に読後の感想を記事にします ~
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