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こちらから参るスタイル

前々から、それはもう結構前々から

自力で会場に聴きに来れない人へ向けて、こちらが演奏しに行きたいという希望があります。

例えば老人ホーム、病院、支援学校、幼稚園、などなど...

中でも今一番参りたいのは老人ホームです。

なぜ行きたいのか?改めてまじめに考えてみた。

まず単純に「おじいちゃんおばあちゃんが喜んでくれるから」

それは私が演奏すると、祖母がいつもニコニコと聴いてくれたから。

昔話になるが、私は小学校に入る前からピアノを習っていたので、盆や正月に遊びに行くたびに、何か弾いてちょうだい!とお願いされた。

小学生の時、演奏を録音したものがほしいと言われ、モーツァルトのソナタを録音したテープをあげた。

すごく喜んでくれて、そのあと何度も「あなたの演奏いつも聴いているのよ」と言いながらも「やっぱり生で聴きたい」と目の前で弾かされた。

当時は自分の気持ちが夏休みモードor冬休みモードなのに親族の前でいきなり演奏しなければいけないプレッシャーと、気恥ずかしさと、そんなことより弟たちと走り回って遊びたいと思っていた。

しかしわからんもんだ。ほめられ続けたらその時の自分の気持ちはどうでも、嫌いにはならないもんですね。喜んでもらえたら気持ちいいもんね。

それでまんまと(?)音楽と続けているんだな。

ピアノはもうほとんど弾く機会がないけれど、弾くのも聴くのも好きです。

中学に入ってクラリネットを吹くようになってからのこと。

中高生の時から何度か訪れた慰問演奏では必ず喜んでもらえ、中には涙を流して感動したと握手を求めてくれる方がいた。

生きた年月が刻まれたしわしわの手が、私の手を力強く握るかたくてしわしわの手が、忘れられない。

しかし今考えて思うことは、喜んでもらっていた理由の一つは「若さ」だと思う。

若いというだけで尊い。

早いかもしれないが、私は20代後半あたりから「なにかに一生懸命に取り組んでいる中高生」を目にするとうるっときてしまう。30代に入ってからはうるっとする速度が段違いに早くなってきて驚いている。

自分も「うるっとする側」の人間になった。


仕事にすることはできるのか

老人ホームの慰問演奏といえばほぼボランティアだろう。

ボランティアならプロじゃなくても演奏できる。それで喜んでもらえるなら万々歳。

プロでもボランティアで演奏している時もある。

しかしボランティアの演奏で満足していない利用者さんは絶対にいる、と私は思っている。

本当はプロの生演奏を聴きに行きたいけれど、行けないという人が。いると思う。

そういう方々に向けて、「出張コンサート」がしたい。

今は色々シュミレーションをしながら企画を練っているところです。

ボランティアと仕事では種類の違ったものが提供できると思う。どっちがいいとかいう話ではないし、どちらも需要があるならば必要だと思う。

仕事としてやりとりすることで心地良い関係を築けることもあると思う。

長く続けるために、その関係を衰退させないために。

施設のお年寄りや職員さんたちが何を求めているか、実際に聞いてみたいなぁ。

懐かしむことはいいと聞いたことがあるけれど、新しいものに触れる機会はどれくらいあるのかしら。

是非、バスクラリネットの演奏を聴いてほしい。楽器を実際に見てほしい。音で振動する空気を感じてほしい。

そして私の知らない経験をしてきた人生の大先輩方に、恐れ多いかもしれないが、聴いて・見て何を感じたか聞かせてほしい。

机上の空論にしにないで、行動します。してみます。

とりあえず決意表明!


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「演奏を通して日々の成長を楽しむ」

音届(おとどけ)音楽教室 岩村麻里子

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