琵琶湖の北部、戦国時代の賤ヶ岳の合戦の地。羽柴秀吉と柴田勝家が戦い、勝った秀吉が天下人へ駆け上がる、一歩となった場所。その近くに、今回訪れる喫茶店があります。

賤ヶ岳七本槍の活躍で秀吉が勝利したんですね。

↓この古民家です。

長浜木之本に移住した友人に紹介してもらいました。

中に入ると、土間が

写真ぼけちゃってて、すみませんw かまどや採れたての野菜たち。

障子を開けてさらに中へ。

素敵です。古民家の梁や畳を残しつつ、カウンターを作って、その奥でご主人が珈琲を淹れています。

この大きなスピーカー、ご主人の手づくりなんだそうです。凄い。さらに凄いのが、ギターも作ってるんですね。

この写真の女性が掛けてるギターがそれです。シンガーソングライターの柴田聡子さんと言う方。

プロのミュージシャンの中で、口コミになって使ってもらっているそうです。一度ライブ行ってみたいです。何か作れる人、すごいなぁってそれだけで尊敬します。憧れます。素晴らしいです。

ここで詳しくこのお店をHPの抜粋で。

丘峰喫茶店は、賤ヶ岳リフト乗り場から徒歩３分ほどのところにある築３５０年以上とされる古民家で営業する喫茶店です。
この古民家には「源左」という名前があります。約10年前、誰も住まなくなって、ボロ家になっていたげんざを訪れた大工さんが、その梁の立派さに惚れ込み、地元の人の協力を得て、今の姿になりました。「みんなが集まれる場になるように」との思いが込められ、生まれかわった源左。そんな素適な物語を引き継いで、「丘峰喫茶店」は始まりました。
お店にいらしたら、ぜひBGMにも耳を傾けてみてください。使っているスピーカーは、木工作家・森下諒平の作品です。彼の本業はギター職人ですが、オーディオ好きが高じてスピーカーも作るようになりました。スピーカーは、ビンテージもののユニットなどを使って、無垢の木で箱をあつらえます。
ユニットや、木材の質によって、変化する音をお楽しみください。

この古民家350年以上経ってるってことは、1670年ごろ！？　戦国時代が終わりを告げた江戸時代初期の建物なんですね。ずっしりして、びくともしない。

さて、今日は、ここで長浜の友人たちとランチを。久しぶりなので嬉しい。実はここ、一度来たことあるんですが、その日は営業日ではなかったんです（営業は土日のみ）ようやく念願叶います。

メニューを見て選びます。

いろいろあって迷っちゃうんですが、季節の御膳に珈琲とケーキをつけました。

待ってる間にもう少し、このお店の説明を。

部屋を仕切っているこの襖、新しく貼り替えたそうです。抽象画的でステキです。

滋賀県東近江で野田版画工房として活躍している野田夫妻。伝統の唐紙の技法を使いながら現代にも溶け込むデザインで様々な空間を形作るもの（襖や屏風、壁紙など）に展開されています。そこに惚れ込み作成してもらったそうです。

季節の御膳きましたー美味しそう！

サツマイモと小松菜と新生姜の白和え（サツマイモと小松菜はうちの畑で収穫しました）

牛すじ大根（大根は近くのオジサンが持ってきてくれました）

沖縄もずくと琵琶湖のスジエビの天ぷら（菅浦の漁師さんがとったスジエビを乾燥させてつくった干しエビです）

すだちと塩麹のネギだれに漬けた焼きぶり（塩麹はうちで育てた米を自分で醸して作った米麹で作っています〜）大根と柚子のお漬物

どの料理も、自分たちで作った野菜やお米、麹を使い、丁寧に手づくりで作ったもの。自然の味、優しい味、嬉しい味。心が豊かになります。美味しいなぁ。

この方↑が、作った人。ご主人の奥様。

料理の内容、食べる前に一通り説明してもらったのですが、忘れてしまったので、後でメッセージで送ってもらったんですね。なので（）カッコ内は奥様直々のコメントになってます。

デザートも珈琲も美味しい。

この奥様も凄い方なんです。喫茶店を営みながら、能美舎（のうびしゃ）と言う出版社も経営してるんです。

↑この写真は次回の企画、日本書紀の物語を題材にした切り絵作家さんの絵本。その中身を熱く語ってくれました。

その他には、井上靖さんの「星と祭」。既に絶版になってたものを仲間と一緒に復刊させています。いろんな人の思いを出版と言う形にして発信してるんですね。

私も買い求めました。

実はこの方、元新聞記者さんで、以前、長浜の樹齢500年を超えるトチノキの伐採計画があった時、必死でそれを伝えるニュースを書いていて、その甲斐もあって伐採されずに済んだそうです。その時、湖北の山の豊かさに惚れ込んでこの地に移住を決めたそうです。凄い行動力です。

このご夫妻に会うためだけに、長浜木之本を訪れる価値があります。またお会いしたいです。

丘峰喫茶店

滋賀県長浜市木之本町大音1017