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【教育キーワードシリーズ②】「SGH(スーパーグローバルハイスクール)」は、どのへんがスーパーなのか。ちょっくら調べてみました。

SGH(スーパーグローバルハイスクール)」については、「国際系の勉強に気合入れている学校のことね」くらいのイメージでした。が、仕事柄ちゃんとわかっていないと話にならないと思ったので、遅ればせながら調べてみました!個別の活動内容までサイトで拝見してみて、スーパーっぷりに圧倒されましたが、概要だけでなく思ったことも以下にまとめています。

1. SGHの目的は?

高等学校等におけるグローバル・リーダー育成に資する教育を通して、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、もって、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図ること(関連部分抜粋)

2. どのような取り組みを行っているの?
・目指すグローバル人物像の設定
・研究開発テーマに関する取り組み
・グローバルなビジネス課題・社会課題に関する取り組み
・課題研究(探求型の学習、海外フィールドワーク)
・大学との連携
・国際機関・企業等との連携

<具体例>
・英語等によるディスカッション、プレゼンテーション、論文作成、探究型学習、
 成果発表会等の実施
・国内外の大学、海外の高校、企業や国際機関等と連携した国内外研修や
 フィールドワーク
・英語等で指導する帰国・外国人教員等の派遣や、外国人留学生による英語
 等によるサポート

3. どれくらいの学校がSGHに指定されているの?
・2014年度~2018年度指定校:56校
・2015年度指定校     :56校
・2016年度指定校     :11校
 ※指定期間は5年間

4. どのような成果が出ているの?
成果① 卒業時のCEFR B1~B2 (英検2級~準1級程度)レベル比率の上昇
成果② 卒業生(SGH対象生徒)は、海外研修から学び、英語活用、視野拡
       大、大学生活で役立つ等という回答が多い。
成果③ 卒業生の保護者、国内連携機関、海外連携校等のSGHへの満足度等
               が高い

5. 個人的に思ったことをつぶやいてみます!
(1) 国際的に活躍の中に「日本の地域」も入ってますか?
 普段、国際協力の仕事に携わっている中で、いわゆる「途上国」と「日本国内の地域」の課題や課題に対するアプローチにいろいろと共通点があることを実感します。また、日本国内における経験が海外での活動に活きることがあれば、逆に海外での経験が日本国内での活動に活きることも。もはや、「海外」「国内」とわけるのではなく、広く国内外において活動できるリーダー≒グローカルリーダー(?)の育成を目指していいのではと思いました。

(2) 日本の地域でも世界で活躍するための足腰はたくさん鍛えられますよ!
 未だに英語が拙い自分からすると英語でのディスカッションなんて、レベルの高さに驚くばかりです。ということで、英語に得意意識のないオトナのコメントかもしれませんが、英語での議論の土台として、まずは日本語でしっかりと課題分析・論理の組み立てをできることが大事ではないかと思いました(英語でもそこまで不自由なくできるのであればもはや脱帽です)。そして、具体的な社会課題等に触れながらの学習の現場も日本国内にもたくさんあると思います。「日本」は決して一枚岩ではなく、「海外」だけでなく、「日本」の中にも多様性が詰まっているはず。日本の地域で足腰を鍛えることで、将来、国際の場と日本国内(特に、地域)の双方で活躍できる人材を育てることができるのではないかと思いました。将来を担う人材に外(海外)しか見せないのは、なんだかモッタイナイなぁと(既に、国内もしっかり見せていたらご放念を)。

★★★参考にしたサイト★★★
①スーパーグローカルハイスクール

「スーパーグローバルハイスクール」に関する事務局説明
https://www.mext.go.jp/content/20200728-mxt_koukou02-000008780-02.pdf

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