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2022年の私の推し本5選!

改めて振り返ってみると、今年も素敵な本との出会いに恵まれました。
自分の考え方、見方もぐっとアップデートされた感じです!
そんな私の2022年の推し本をぎゅぎゅっと5冊に絞ってご紹介します。

第5位:越境学習入門 (石山 恒貴 (著), 伊達洋駆 (著))
島根大学の社会教育主事講習のゼミでも、越境、還流、ひとづくり、などをテーマに勉強をしていました。「越境ってひとづくりに対するインパクトでかいよね」と肌感覚ではわかっていたのですが、「なぜ越境はひとを育てるのか」が言語化されていて、越境(学習)に対する自分の理解がグッと深まるきっかけになった1冊でした。

以下は、私の読書メモですが、越境そのものに対する考え方も深まってオモシロかったです。

1.越境は、物理的な越境に限定されない。
  ≒個人の心理(認知)に基づく“多様な越境”が存在する。
2.ホームとアウェイ間の往還がセットになってはじめて越境学習になる。
       ≒アウェイに飛び出すだけの一方通行の移動は越境学習として△かも。
3.葛藤(認知的不協和)の中にこそ越境学習の機会がある。
  ≒葛藤を簡単には解消せずに、耐えることが重要。

第4位:他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ (ブレイディ みかこ (著))
今年はブレイディみかこさんにドハマりした1年でした。もちろん「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」も拝読し、「こんなにオモシロかったのになんで今まで手に取らなかったん!?」と衝撃でした。そんなブレイディみかこさんの本の中でも推しなのがこの1冊。
恥ずかしながら「シンパシー」と「エンパシー」の違いすら分かっていなかったのですが、「エンパシー」という概念に出会えたことはとても大きかったです。ちなみにこのエンパシーは後天的に鍛えられるという点も自分にとって希望に感じました。

エンパシー=他者の感情や経験などを理解する能力。自分と違う理念や信念
を持つ人や、別にかわいそうだとは思えない立場の 人々が何を考えているのだろうと想像する力、知的作業(能力)

もう一つとても印象的だったのは、他人の靴を履く(「相手の立場になって考える」のイギリス的な表現らしい)にまつわる話。
「他人の靴を履くためには、まずは自分の靴を脱がなければ履けない」
というフレーズがとてもパワフルでした。私たちの素の状態は素足ではなく、自覚していないけれど、自分の靴を履いているのですよね。まずは、自分が靴を履いているということに気付き、その靴を脱ぐ努力が大事だなと感じました。

第3位:自分の意見で生きていこう――「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ 単行本((ちきりん (著))
ちきりんさんの4部作の堂々たる最後の1冊。

世の中には「正解のある問題」、「正解のない問題」の2種類があって、「正解のない問題」に対しては、「意見」しか存在しない(正解はないのだから、意見に正しいも間違っているもない)。

なるほどな~。そうだよね~。と、とても腑に落ちるパワーフレーズでした。感化された私は、2022年もお世話になった夢授業(北九州発祥のキャリア教育)の冒頭で「今日、私がする話には正解も不正解もないし、みなさんが感じたことに正しいも間違っているもないからね」といつも言っていました。

あとは、ポジションを取らなければ「意見」じゃないよ(単なる「反応」だよ)という点にドキッと。これからは、周囲からのリアクションにビビらずにしっかりポジション取りながら生きていきたいと思いました。

第2位:問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション(安斎 勇樹 (著), 塩瀬 隆之 (著))
2022年にコツコツ毎月開催していた積読バスターズ(通称「積バス」)のきっかけになった1冊。なぜこんなにオモシロい本を積読してしまっていたのか。。。

2022年は、ひたすら「問い」続けた1年でしたが、「問い」のオモシロさに気がつくことができたのはこの本があったおかげです。「問い」からこんなにも世界が広がるのね、と衝撃でした。

「問う」力は、ほんとまだまだなので、これからもガンガン磨いていきたいです。2023年は、「2023年の私の問い〇選」的なnoteを書けるくらい極上の問いを生み出していきたいです!

第1位:ジェネレーター 学びと活動の生成(市川 力 (著), 井庭 崇 (著))
2022年で一番の衝撃はこの1冊でした。
これはもうそのまま引用してしまいますが、「こんな関わり方があるんだ。というか、こんな関わり方をしていいんだ!」という新たな「在り方」に出会ったことの衝撃たるや。

“そこで起きていることの内側に入り、本気で没入し、参加する”
“自分も一緒にやっているのだから、出し惜しみせず、自分の持ち込めるものはすべて入れ込んで、そこからさらに先に一緒に行く”
“予定調和ではない、先行きのわからない創造的冒険を、人一倍面白がり、
さらにそれが勢いを増すように動いていく”

これまでは、「自分を抑え込んで、ぐっと1歩下がって、ファシリテーター的な振る舞いをすることが自分や周りにとっていいのだろな」と思いながらも、正直窮屈な想いをしてました。

だからこそ、「ジブン全開でもOK!」的な「在り方」を知って、一気に自分の視界が広がりました。そして、同時にこれまで自分で自分にしていた蓋が外れて、自分の内側からエネルギーが湧いてくる感覚を覚えました。

これまたまだまだ勉強中の皆のですが、2023年はジェネレーター的な「在り方」をぜひとも探求していきたいです!


と、ここまで自分の想いも乗せながら本を紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。

来年もどんな素敵な本と出会えるか楽しみです!

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