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大学職員をなぜ目指したのか

今日は、以前のnoteでも書いたように「なぜ大学職員を目指したのか」ついてまとめようと思います。大学職員の志望動機は書くのが難しいというのをよく目にしますが、僕の場合は、自身の過去の経験とそこから得た考えを元に志望動機を作っていたので時間はかかりましたが大変という感覚はあまりありませんでした。大した志望動機では無いかもしれないですが、まとめていきます。

1.実際に書いた志望動機  「なぜ大学職員?」

まずはテンプレにしてた志望動機です。実際のESでは「なぜ大学職員なのか?その中でもなぜ○○大学(弊学)を志望するのか?」という形で大学の志望動機と一緒に聞かれる場合がほとんどでした。なのでここまで長くは書けませんでしたが、職員の志望動機のベースはこんな感じです。

私が大学職員を志望する理由は、私が働く上で達成したい「社会の幸福度の向上」という目標を達成できるのが大学職員であると考えたからである。
幸福度の高い生活を送るためには"個"(個の力、個性)が重要であると考え、その"個"を伸ばす、又は新たな"個"を生み出せるのは、他では見られない"自由"という環境がある大学である、と考える。その環境の下で学生の将来の選択の幅(横)と可能性(縦)を高めるサポートが出来れば、学生の幸福度の向上だけでなく社会で活躍できる学生を送り出すことで社会にも貢献する事が出来、「社会の幸福度の向上」という目標が達成できると考え、大学職員を志望している。

文章だけ見るとなんだか堅苦しいですね...
かなりざっくりまとめるとこんな感じです。


目的は「社会の幸福度の向上」で、これ達成するための手段として大学職員になりたい。

あくまで主観ですが、周りの就活生の志望動機を聞いてみると、大学職員になるのが目的の方が多い印象がありました。内定をゴールとしてしまうと、職員になってからのビジョンが立てにくくなり、中盤〜後半の面接で詰んでしまうな...という印象がありました。大学業界と大学職員の理解、当事者意識がとても大切だと面接を通して強く感じたので、内定を目的にすると当事者意識の部分が甘くなってしまい、落とされてしまうのでは?と今は思います。

志望動機のキーワードとしていた部分は「幸福度の向上」「自由のある大学」「選択肢(横)と可能性(縦)の拡大・向上」です。この3つは必ず入れていました。次はこの志望動機が出来上がるまでの過程をまとめたいと思います。3つのキーワードを必ず入れていた理由の説明にもなるかと思います。


2.「社会の幸福度の向上」という目標はどのように出来たのか

これは面接でだいたい聞かれました。この目標は、自分が将来どうなりたいか、どんな生活を送りたいか。を考えた末に辿り着きました。
将来は「幸せに暮らしたい」と思っていて、具体的に
自分に出来ることをする
結果を出すand/or協働し、向上心を持ち続ける
ライフワークバランス(特に仕事とプライベートの切り替え)がとれる働き方をする
の3つになります。欲を言えば自分の好きなことをして、それで結果を出せれば大満足ですが、好きなこと=出来ること、とはいかない(スポーツや美術で痛感 ※過去記事参照)ので、自分に出来ることで結果を出したいと思うようになりました。

こう考える内に、自分の理想から「好きなことや熱中できることをして幸せになれる社会にしたい。」と強く思い、「社会の幸福度の向上」という目標を持つようになりました。


3."個"を伸ばすために何故"自由"な大学なのか

大学に上がり、親離れによって自立し、責任感が増す中で"個"の力がこれからを生きる上でとても大切になると考えました。そしてなにより僕自身の"個"が最も伸びたのが"自由"な大学であったから、というのが大きな理由になります。

出身は地方の田舎ですが、もし生まれが田舎でなければこの考えにならなかったのかもしれません。田舎という地域性は、悪く言えば都会に比べてコミュニティが限られているため視野や価値観が固定化してしまいます。つまり段々と向上心を失います。もちろん、これを幸せとする人もいるので否定はしませんし、今でも地元の空気感は好きです。

ただ、限られた集団の中で周りから与えられた環境で不自由(少し誇張しています)な18年間を過ごしてきたからこそ、大学の自由度の高さには驚きました。好きな勉強、アルバイト、サークル等、自分の望む成長をする環境には最適だと思いました。もう、何をしてもいいんだ、と(言い過ぎ)

実際に、学業やアルバイト、サークルを通して、昔よりかは大きく成長したと思います。価値観や視野も大きく変化し、なによりとても幸せでした。この経験から"個"を伸ばすのに最適な環境は大学であり、社会に出ても幸せに暮らす(好きなこと、熱中出来ることをする)ための準備期間としても最適な環境であると感じ、この考えに至りました。


4.選択肢(横)と可能性(縦)を書いた理由

自己成長といっても人によって様々だと思ったので、面接で説明するためにも自分で横軸と縦軸で示した図をイメージしました。

まずは、横軸から。これは学生個人の学びにより広がる知識や視野、価値観を示しています。アルバイト経験から将来はサービス業に携わりたい、大学での研究を通して人々の命を救う薬を作りたい等です。横軸のメインは学生の行動によるものですが、大学の支援でも伸ばせると思います。奨学金もそうですし、キャリアサポートでは、学生に合った様々な業界を教えるだけでも視野が広がる、といった感じです。

次に、縦軸です。これは大学の教育や学生支援を示しています。特色のある教育やグローバル人材の育成、留学支援制度など、学生のスキルを高め、質の高い人材を育成する、という意味合いで縦軸にしました。もちろんこの軸のメインは大学ですが、スキルを高めるためには学生の学ぶ姿勢にもよるところが大きいと思います。

まとめると
・横軸=学生側の行動=選択肢
・縦軸=大学側の教育=将来性

2軸同時に外側へ拡大できるのは大学しかない、と考えていたので、何故大学業界?という質問に対してはここら辺を話すようにしていました。


5.まとめ

長くなりましたが、以上が志望動機「何故大学職員?」が出来上がるプロセスになります。恐らくツッコミ所は沢山あると思います。

・幸福度の向上が目的なら、いつ達成できるの?
・幸福度をどう可視化するの?
・職員として2軸をどう拡げたいの?


などなど、ここら辺はもれなく面接でも聞かれました。予想通りの質問から、予想外まで様々でしたが、自分の中で軸がはっきりしていて、志望動機を作りながらツッコミ所を予想して、予め回答を用意していたのでそこまで困ることはありませんでした。それでも落とされることは普通にありましたが...

とはいえ、選考を終えて振り返ってみると、ESで結構な人数を削る大学が多い印象があったので、志望動機や業界・大学研究には1番時間をかけるべきだと思いました。また、時間をかけて質の高いESが書ければ面接でも少し有利になってくると思います。ただ、質の高いESはどうしてもツッコミも鋭くなるので、面接対策を充分にしないと自爆する危険性はありますが、しっかり対策すれば評価はして頂けると思います。

長くなりましたが、もし大学職員を目指されてる方でこの記事が参考になれば幸いです!

一緒に働けることを願っています!

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