本記事は「THE FIRST SLAM DUNK」を観終わって感動した勢いでTwitterで感想を掘ろうと様々に検索したら、声優交代を理由に観ない！観たくない！！と意見表明している女性がたくさんいたことに驚いたのが作成の切っ掛けです。

本作品は何故『名作』と言い切れるのか

この映画を評価する際、人それぞれが別の武器を持っています。

例えば、原作漫画を全巻持っていて穴が空くほど読み込んだ人。
例えば、TVアニメを耳と目が溶けるまで観ている人。
例えば、バスケットボールで食っている人。

その経験や視点で作品をより深掘りして評価するのはアリですし、個性であり強みでもあります。
しかし、それは映画を観る上で絶対に必要な補助輪でもありません。

この作品は漫画もアニメもバスケも知らなくても確実に伝えてくるものがあります。
それは、強い意志で勝負しているという試合光景描写と、その残り時間が短くなるに連れての緊張感の高まり、そして試合決着直前直後の静寂と爆発。

観劇者の心を的確に沸騰させ意図した地点で全蒸発させるその構成はこの作品屈指の強みであり、2022年の立ち並ぶその他の強力な素晴らしい作品群に全く見劣りしない、この映画にしか無い興奮と価値がありました。

『RRR』『トップガン・マーヴェリック』『シン・ウルトラマン』……
偉大な映画と後年でも語られるのは確実であろう作品に埋没することのない強い興奮が「THE FIRST SLAM DUNK」にはあったのです。

映画評論として、これは固有の見どころを確かに持った作品であり『名作』と評価を下す人がいることを論理的に全否定できる人はいないでしょう。

大怪獣のあとしまつ後遺症治療(失敗)という事例

2022年は、『大怪獣のあとしまつ』という許されざる思い出すだけで全身が怒りに支配され日常生活もままならなくさせる凶悪な作品もありました。

しかし、この作品の監督である三木聡さんのその他の作品を事前に接種していた人たちは大きなダメージを受けるどころか『面白かった』『三木聡監督の作品なんだからこういう内容だってわかって観なきゃだめでしょ』と平然としています。

私は彼らに学び、大怪獣のあとしまつの傷を癒やすために三木聡作品のその他の作品を観て心と体を落ち着ける治療をしようとします。
うまく行けば、「三木聡監督作品なんだから怒らずに許せるようになる」という結果が得られるかもしれないと期待をかけて。

治療は、拒否反応が出て失敗に終わりました。
もう、先に大怪獣のあとしまつを観てしまったせいで、その監督のテイスト自体がもう毒であり苦味となってしまったのです。

『名作』でも、許せない人は確実にいる

誰かが面白いと評価しようとも。
誰かが名作だと断じようとも。

人は、その生育過程等で脳に刷り込まれた価値観をそう払拭は出来ません。

私も、未だに今やっているドラえもんの声優の声には違和感を消せません。
『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』も2022年公開の映画で確実に名作の一つですが、名作だろうが未だにドラえもんの声に納得できていません。

逆に言えば。
刷り込みにより過去の声優の声のほうが納得はいくが、それでも映画を楽しんだし名作だと評価しています。

でも、それが出来ない人もきっといるはずです。
声優が違うだけで作品を認めず、そんな作品を作ったこの世界をも破壊したい。
そんな、呪いを撒き散らすだけの人間災害になる人もある程度発生してしまうのも仕方ないことなのです。
未だに大怪獣のあとしまつを悪し様に言う人間がいるように。

ロイヤルホストのパンケーキ

テレビ番組でロイヤルホストの大昔からレシピが完成しているパンケーキに「不合格」のレッテルを貼る行為があり、ロイヤルホストパンケーキ過激派の方々がTwitter上にて羅刹のように暴れまわった事件があります。

TVアニメのスラムダンクはロイホのパンケーキなのです。
そしてそのファンは、可燃性のガスを体内に満載した慎重な扱いを求められる生きた危険物なのです。

声優が変わったら、世間は同じパンケーキの類だと思おうがその過激派からしたら完全な別物であり、パンケーキとして食べる事を全身の細胞が拒否するしかない。

名前も知らずに目を瞑って口に押し込められたら美味しいと感じるとしても、知ってしまったらもう否定せずには生命維持が出来ないのです。

まとめ

あなたの周りにもいるかもしれません。
声優が交代したのが納得いかないという感情がダダ漏れの、観る前から否定している人。
さらに、その感情の同調者を増やそうとさえする人を。

私が大怪獣のあとしまつで体験しています。
治療は、不可能です。

優しく見守り、10年20年と時間が流れいつか自然に忘却することを祈ってあげて欲しいと思います。

無職へのお布施

この記事を購入すると、私が好きなゆで卵の食べ方が書いてあります。