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秘湯と気功でつづる七十二候|金盞香 (きんせんかさく) 11/17~11/21頃

水仙の花が咲き、芳しい香りを放つ頃。金盞香「きんせんか」とは、春に咲くキク科の金盞花ではなく、水仙のことをさしています。水仙の開花時期は11月半ばから3月頃で、まだ雪の残る野山の斜面などに、白や黄色などの可憐な花を咲かせることから「雪中花」という別名もあるそうです。

東京から新潟に嫁いだのは11月。
そして新婚旅行から帰ったとき
すでに初雪が降っていて。
しかも1メートル50センチ!

通常、初雪は根雪にならない、
と言われているのですが
なんの、なんの。
その豪雪はそのまま根雪となり、
私は嫁ぎ先の周りの
土をみることもなく
年を越えたのです。

そして春。
雪解けの地面一面に
黄色い花が
ばーっと咲いたのです。

この花は何?

夫に聞くと、
ラッパ水仙だよ。
と。

懐かしい思い出です。

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スイセンは、
中国の漢名「水仙」を
音読みしたものだそうです。

仙人は、天にあるを天仙、
地にあるを地仙、
水にあるを水仙

という中国の古典から
「水仙」と名付けられたそうです。

仙人!

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そして学名 Narcissus は、
ギリシャ神話に登場する
美少年ナルキッソスに由来するそうです。

そう、あのナルシストの語源です。

なんと!
仙人とナルシストって
まさに気功師の世界じゃないですか!

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中国で生まれた気功は
道教の影響を強く受けています。

道教では仙人は理想であり神的存在です。
仙人は
俗界を離れて山中に住み、
不老不死で神通力をもつ。
 
人間の生存にかかる三大欲
食欲、睡眠欲、性欲にも
何も興味がなく、何もいらない。

羨ましい・・・。


そして私は昔から気功師って
ナルシストだと感じていたのです。

なぜなら
気功の世界、
それはまさしく
自分の世界だけに
没頭し生きているからです。

それはまさに
美少年ナルキッソスが
池の水面に映る
自分の姿にしばしば見とれている、
自分の世界だけに没頭していくのと同じじゃないですか。

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でも、
気功師とナルシストでは
大きな違いがあります。

気功師は人の役に立つのです。

私のように
気功師の神通力のおかげで
救われる人がたくさんいるということです。

これは大きな違いです。

そう、ここ大切。

ここをしっかり強調しておかないと
気功師の方々に怒られちゃいます(笑)。

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しかし、しかし、仙人。

私も自分と気の関係だけで、
他は何もいらない
仙人のような生き方をしたい
と憧れつつ、

新潟の冬も
美味しいものが多くて
どっぷり俗世に浸っております。

どの口が
仙人に憧れると言っているんだ!


秘湯と気功に感謝を込めて。