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【本人訴訟シリーズ】わたしの本人訴訟の経験談

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わたし自身が経験した本人訴訟について綴っていきます。
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戦略を練り直して、別訴を提起!~残業代等請求事件の民事訴訟と損害賠償請求事件の労働審判の2トラック戦略とは・・

本当に久しぶりのnoteですが、今回は、私自身の本人訴訟の経験談の6回目(1回目、2回目、3回目、4回目、5回目)をお届けします。 まず、経緯を簡単に振り返っておきます。わたしの元雇主との係争の舞台は、労働審判から民事訴訟へ移行しました。 労働審判では未払い残業代などを請求、結果として235万円の「解決金」が認められて「勝訴」していました。ということで、民事訴訟となっても、情勢としては、わたしが優勢であることにあまり変わりはないでしょう。 しかし、制度的に、労働審判の結

労働審判から民事訴訟へ移行、戦略を練り直す

今回のnoteは、私自身の本人訴訟の経験談の5回目です(1回目、2回目、3回目、4回目)。 わたしと元雇主との未払い残業代などに関する争いは、民事訴訟の法廷へと持ち込まれました。労働審判の会議室から民事訴訟の法廷ということになると、環境もガラッと変わって、いよいよ本番という引き締まった気持ちというか、久しぶりに武者震いするような、そんな感覚になります。 労働審判の結果はわたしの「勝訴」。舞台が民事訴訟へと移っても、同じ証拠で同じ主張や反論・抗弁ということであれば、わたしの

相手方から異議申立て、争いの舞台は法廷へ!

今回のnoteも、第33回(その1)、第34回(その2)、前回の第54回(その3)に続いて私自身の本人訴訟の話をしたいと思います。 私が申立てた労働審判では「元雇主は元従業員(私)に対して235万円の支払い義務がある」という私にとって満足できる結果になったところ、相手方の元雇主が異議申立て(第11回note参照)を提出。私と元雇主の争いの舞台は民事訴訟の場に移されることになりました。 労働審判と民事訴訟の違いは第7回noteや第10回noteなどで解説しましたが、もっとも

期日ではどんな金額交渉がされるのか?

第33回noteと第34回noteで私の本人訴訟の経験談を2回連続で書かせていただきました。私が本人訴訟をやった経緯などについては、これら(その1とその2)をお読みください。その2の最後のパラグラフでは一連の本人訴訟の結果(「元雇主が元従業員の私に対して400万円の和解金を支払う」という和解)だけ書いていましたが、これから何回かに分けて、その結果について詳述してみたいと思います(詳しくは、著書をお読みください)。 まず今回は、最初に申立てた労働審判(残業代等請求労働審判事件

本人訴訟で勝訴できるという自信の根拠は?

はじめに、その1のまとめです。 元雇主との間で未払い残業代問題をかかえた私は、任意交渉での代理人として、15万円の着手金を払って弁護士を雇いました。しかし、結果として任意交渉は失敗、労働審判(第6回note参照)を申立てることに。労働審判でも同じ弁護士に代理人をお願いしたいと考えていたところ、労働審判は任意交渉とは別の審級ということで、その弁護士から15万円の追加着手金の支払いを求められることに。最初に払った着手金15万円のコスパはどうだったのかとモヤモヤ感を残しながら、お

実は、最初、弁護士に任意交渉を依頼しました。。。

はじめに:今回と次回のnoteは私の体験談を 本業が少々忙しく、あわせてこの暑さでヤル気も相当に失せ、noteをしばらくお休みしてました。リハビリもかねて・・今回と次回のnoteでは証拠説明書の話を離れて、私が本人訴訟を選択した理由をお伝えしたいと思います。本人訴訟を検討されている方は、参考にしてみてください。 私は、以前本人訴訟で元雇主の会社に対して労働審判を申立てました。本人訴訟を選択した理由は、恥ずかしながら、当時は弁護士を代理人として雇うための着手金を支払う経済的余