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退院前カンファレンスは、事前の準備が大事‼

こんにちは!みかんです🍊

今回は行政保健師として退院前カンファレンスに参加した時の様子やカンファレンス参加にあたっての下準備をお話していきます。

事前にどのような情報を確認しておくかを整理しておくことはとても大切だなと感じます。

今回は、精神ケースの場面を想定してお話していきますが、退院して地域で生活するうえで必要な情報共有の内容は母子でも難病でも大元は変わらないかなと思うます。


1.病院側からの説明

医師から、入院後の経過の説明があります。病状や治療内容等の経過の説明があります。それを踏まえて主治医としての退院先の見立てがありまあす。

この説明の中で説明があると思いますが、ここで確認しておくとよいことをまとめます。

診断名(入院時点で診断がついていない方の場合、特に大事‼)
治療内容と治療効果、治療に対する本人の受け止めと治療管理方法(薬剤名も聞き漏らさないように注意!・内服は自己管理になっているのか、自己管理できそうなのか等)
病状経過(入院時に出現していた症状が現在はどのようになっているか)
・入院形態(入院形態で行動範囲が変わってくる)
・日常生活レベル(保清や食事、金銭管理や他患者との関わりの様子、トラブルの有無等)
・医師の見立て(退院先の主治医や看護師の意見)
・通院先(入院先が通院先とならない場合に確認しておくことが大事)

2.地域関係機関としての情報共有

医師やMSWからの説明の後で、地域での生活状況を聞かれます。病院側の見立てを聞いたうえで、保健師としてその退院先や退院後支援が適切であるかの意見を聞かれることがあります。

関係機関として、行政機関が含まれます。行政機関は、保健師の所属する保健センターや保健所生活保護受給中の方は生活福祉の担当の方などが参加することが多いです。

生活福祉の方は、「生活」に関する情報をもっています。金銭面や自宅の情報を持っています。生活福祉の方には確認するとよい情報をまとめました。

自宅の状況(退院先の選択肢として自宅がある為、入院後自宅がどのようになっているかを確認。近隣トラブルから入院になることもある為、大家さんとして戻ってきてよいと言っているか、療養環境的に適切か)

・金銭状況
(障害年金を受給している場合もある為、過去の受給履歴やいつから生活保護になっているのかを確認するとその方の人生歴もみえてきます)

続いて、保健師としての視点で退院先が適当か、サポート力があるか等聞かれます。なので、事前に情報としてまとめておくとよいものをまとめてみます。

入院前の生活状況(日常生活の様子や近隣との関係)
・サポート状況(家族がいた場合、その方がサポーターとしてどの位支援を受けられそうか、力があるかもアセスメントしておくことが大事)

3.本人登場!

初めに支援者で上記に示したカンファレンスをし、方向性を決めたうえで、本人が同席することがほとんどです。病院側に確認するタイミングを逃しても本人に直接聞いて確認できます。

本人に会った時に確認しておくことは「受け止め」の部分が多いと思いますが、具体的にどのような内容かをまとめてみます。

・入院について本人がどのように思っているか
・治療や病気についての本人の受け止め(病識がない方が多いので、本人に聞くことが良くない場合もある為、これは事前に病院側に聞いておいた方がいいかも。)
退院先として本人の希望(転居の話が事前のカンファレンスで出ている場合は、転居の希望も確認)
・独居か同居を希望するか
・施設入所についての希望


このような内容でやりとりをして方向性を決め、役割分担をします。

カンファレンスの内容や役割分担といっても綺麗に決まることはないです。はっきりとは言わず、ニュアンスで話しているなーと感じることが多いです💦

不明は時は、確認することをお勧めします‼

関係機関カンファレンスに出席される方々や行政保健師を目指している方にとって保健師の実態を知ることの参考になれば幸いです😊

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