たぶん月一の富山 4月編

2ヶ月ぶりの富山。
たぶん月一の富山と言いながら、早速一月間が空いてしまうという事態に陥った。

別にサボろうと思ったわけではなく、富山へ行こうとしていた日に体調を崩してしまい、どうしようもなかった。

4月になって仕事が忙しくなり、今回もどうなるかわからなかったが3月に行かなかったので、どうしてもきたかった。

いつものように新幹線に乗り込もうとした時に、少し驚いたことがあった。
終点が敦賀になっていた。
そういえば、北陸新幹線が福井まで通るようになっていたのを忘れていた。

ちょうど2月と4月の間のことで、すっかり忘れていた。
調べてみたら3月の行こうとしていた日こそが福井までの初日だったらしい。これは少し惜しいことをした。世紀の瞬間をこの旅行記に書けたかもしれない。少し悔しい。

とはいえ、もうどうしようもないので終わったことは気にしないで前に進もう。

新高岡の駅で降りた。
久しぶりに来たものの街が劇的に変わることもなく、いつも通りのような顔をしていた。友人と待ち合わせをしていた時に駅前のイオンのフードコートで待っていた。フードコートの中は、それなりの人で賑わっていた。

その中に、一つだけやたらと行列ができているVIVACEというお店があった。みたところによると、クレープ系の甘いものが人気らしい。
私も飲食店でバイトをしたことがあるのだが、あまりにも忙しかったり列ができていると、あとで自分で手の本数を数えたくなるくらい早く動かせることがある。PRESTISSIMOくらいに。

のんびりとそんなことを考えながら、待っていたら本当に待った。
到着予定時刻の30分後に着くという連絡を受け、さらに合流した後に15分待たされた。

よく怒らなかったと思う。

今まで気づかなかったのだが、目的地まで行く道が桜並木になっていた。
首都圏では、すでに桜が少し散り始めているが、こちらにきてみると今くらいがちょうどよく見えている気がする。

最近、私は桜のことを書きすぎだと思うのだが、まあ好きなので仕方がない。それに、桜を見ると思うことがある。

あと何回桜を見ることができるのか、と。

年に一回満開を迎える桜は、よくよく数えてみれば人生100年時代といえども、100回しかみられない。

そのうちの何分の一が終わってしまう。
残りの見れる回数は何回なのか。
桜の花びらは毎年違うかもしれないが、桜の木自身は変わらない。
儚さを感じる人間の方が圧倒的に儚い。

目的地に着いて車から降りると、風が心地よかった。
少し高台になっているところで、街と海を見下ろすことができる。
桜の咲いた街と海、心地よい風、青い空に白い雲。
素晴らしい時間だった。

主目的を達成して、一泊二日が終わった。

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