見出し画像

【映画評詩】「そこには僕も…」

平山という男が自転車をこぎ 橋をわたる
平山という男が古い狭い地下街で一杯やる
平山という男がコインランドリーを使う

ああ そこも ここも
僕の生活圏なんですよ

ヴェンダースの「PERFECT DAYS」は
僕の日常生活の中にある景色を映す

泣けた 泣けた 泣けた
僕は映画を見て 涙を流した

僕にも
あなたにも
今ここにあり
今生きていること
今だけじゃない
過去に生きたこと
過去にそこに居たこと
それらすべての日々が

僕にとって
あなたにとっての
PERFECT DAYS

それでいいのだ
自分が
あなたが
ある――
不完全なことはない
完全なのだ
だから
そこに僕がいて
そこにあなたがいた――


eiga.comレビュー
「PERFECT DAYS」 公式HP


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?