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結婚式の価値はプロセス価値

2019年3月31日、大切な友人の結婚式がありました。

結婚式を挙げた夫妻とは、
「意志を持って創造的に生きる」という共通の価値観を持っていたり、
今も昔も、人生のトランジションを共にさせてもらっている
関係性だったので、

自分は、光栄にも
「なぜ結婚式を開くのか」といった
想いやコンセプトつくりから一緒に関わらせて頂き、
当日は、司会(ファシリテーター)を務めさせてもらいました。

準備する事ではなくではなく想いの対話から始める

結婚式は準備事項、意思決定事項が沢山があります。

式場選び、招待者、会費制かご祝儀制かなどなど、
やることが沢山あると、どうしても、それをどうこなすかという
処理脳になってしまいがちです。

ただ、今の時代、結婚式をやらないという事も選択できます。
やるなら、「なぜやるのか」という想いがなければ、
機械的なものになってしまうし、

意思決定基準が曖昧なので
細かい部分を決める事もできません。

今回、準備のプロセスから夫婦のおうちに
宿泊させてもらって、合宿形式で「なぜやるのか」
「この機会を通じて、親族や来た人とどういった関係を築きたいのか」
といった事を深く対話するといった経験をご一緒させてもらいました。

結果、結婚式の内容も自然に表れ、
「参加者と新郎新婦が一緒に食事を楽しむ時間を作るために、新郎新婦が、1品ごとにゲストテーブルを回って一緒に食事をする」など、
結婚式に、二人らしい個性も出てきて、

僕自身も、結婚式の1つの形として、とても勉強になりました。

関係性を結び直す機会として

結婚式を終えて、振り返って思うのは、
結婚式の一番の価値は、成果の価値よりも機会の価値という事。

では、どんな機会の価値か。
それは、夫婦関係、家族関係、友人関係を結びなおす機会としての価値です。

人生において、冠婚葬祭、その中でも結婚式程、
関係性や気持ちに、真摯に向き合う事ができる機会は他にないでしょう。
しかも、夫婦、親族、友人、仕事のお付き合い等、一番身近で大切な人間関係が一同に会すのですから。

今回の結婚式で、
新郎新婦が、お互いに向き合い、家族に向き合い、友人や職場の方々と向き合っていく姿、

そして、二人で自分たちについて、深く見つめあったんだろうなという
事が伺える「夫婦オリジナルな誓いの言葉」
には胸をうつものがありました。

その時生まれていた感情は、
「感謝、尊敬、真価の承認、応援、信頼、承認」等、
人として大切な感情が行きかっていたり、

そのプロセスを通じて、
「愛、自信、つながり」など、
道徳や宗教等で、大切といわれているものの
なかなか、体験的に掴みにくいものを

まるで、
何かの物語の登場人物たちが体験を通じて、
表現し、心に刻んでいるように見えました。

あの空間を共にしたからこそ、
新たにはぐくまれた関係性や約束がきっとあっただろうし、
僕も個人として、「自分たちの銀婚式や金婚式」を大切にしようと
ふと決意が生まれました。

これから結婚という機会に向き合っていく人達へ
外面で瞬間風速的な煌びやかさよりも、内面で持続的な美しさを


結婚式を開くという機会が
消費的だったり、虚構的な華やかさだけの経験になってしまうのは、
多くの人やお金が動くことを考えると、もったないと思いますし、

本来、通過儀礼として存在している結婚式の可能性は、
家族や夫婦関係、友人関係、仕事関係の内面(心)に存在する
「自然な美しさ」なのではないでしょうか?

なので、
「なぜ結婚式を開きたいのか」
「結婚式を通じてどのような関係を結びたいのか」

そういった問いに、真剣に向き合っていきたいと願う
プレ新郎新婦がもしいたら、是非力になりたいです。

単純に事例を話したり、
相談にのることもできますので、お声がけください。


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