人の前に立ち「あいさつ」をする重要性

人前でなにかをすることは恥ずかしいし、怖い。失敗するかもしれないなんて思うこともありますよね。今回は指導するこどもに対して私が大事にしている「人前に立つ」ということを少し厳しく指導した話について書きます。

月曜日は体操教室で器械運動を教えています。
そこに通っているこどもの1人に、様々な器械運動をバンバンこなせる身体能力を持っている男の子がいます。


しかしながら、その子わざとしっかりやらずに転び、泣き出すことがしばしば。

マットに並んでいるときは他の子にちょっかいを出す。
誰かに構ってもらえないとなにもできない、
いわゆる「かまってちゃん」

先日、その子をわざと試してみた。
「◯◯くん、今日のはじめのあいさつお願いします」

そういうと、いきなり慌てて他の子の顔色を見る。
「気をつけ、れい、おねがいします」っていうだけだよ。

この日私は、なかなかあいさつの気をつけを言わない彼のために5分待った。
「みんな、あいさつの言葉言える?きをつけ、れいっていうだけの言葉!」
とわざと煽ると
みんなが「簡単だよ!できるできる!!」と手をあげ出す。
彼の他全員が手を挙げ、彼はとても恥ずかしい目にあったに違いない。もうこんな目に会いたくない。。そうも思ったかもしれない。

最近は無理をさせないとか、好きなことを伸ばすとか、褒めて伸ばすとかいう教育が流行っていると思う。個性を伸ばす教育。実際これには賛成の私。
でも、ほんの少しくらいは無理をすることも必要だと思う。
あいさつくらいは人前でできるようになってほしい。緊張しぃ、の人も世の中にはいる。どうしても人前では喋ることができない人もいる。それはそれで対策を考える必要はある。

でも、できる可能性があるなら少し無理をしてでもあいさつ「ぐらい」はさせたいのだ。

走り高跳びで才能に溢れた高校生が県大会を勝ち抜いて県外の上位大会に進む。そのなかには、自分より強い選手がたくさんいる。
ウォーミングアップの会場で「次、自分が跳躍練習します」という意味でやる手を高く挙げて「行きます!」この言葉を言えない選手がいる。大きい大会になるといきなりできなくなる選手がいる。
これが言えないこと自体がすでに試合に気持ちで負けているのだ。


結局体操教室の彼は1人であいさつの言葉を言えず下唇を噛み出した。仕方なく、彼の隣で「がんばれ!」とずっと励ましてくれていた友達3人と一緒に友達のいう「せーの」の合図で「気をつけ、れい、お願いします!」と言ってもらった。

次回も彼に当てる。
彼は必ずできる。

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