デジタル自動車運転免許証が始まりました!

デンマークでは多くの事項でデジタル化が進んでおり、国や公共機関からの通知、税金の支払い・管理、健康保険記録の管理など大半の行政手続きがオンラインで済ませられるのに加え、より生活に密着したバス・電車の乗車券や定期券、公共パーキングの支払いなどもスマホだけで完結できるようになっています。
デンマークは2020年の国連電子政府ランキングで第1位となるなど、デジタル先進国として知られていますが、2018年頃から自動車運転免許証もデジタル化が検討されており、ついに今日から運転免許証もスマホで使えるようになりました。
https://www.thelocal.dk/20201124/denmark-introduces-digital-driving-licence (英語・ニュース記事)

https://digst.dk/nyheder/nyhedsarkiv/2020/november/tag-koerekortet-med-paa-mobilen-koerekort-appen-er-nu-klar-til-brug/ (デンマーク語・デジタル庁公式)

従来のプラスチックのカード型の免許証もそのまま残り、併用することができますが、免許証自体は自宅などに置いておいても、警察などに提示を求められた場合や、身分証明書として使用する場合は、スマホのアプリだけで従来のものと同じ扱いができると、交通省からの発表がありました。

Kørekortと呼ばれるこのアプリは、デンマークのデジタル個人認証システムNemIDと紐づけられており、アプリのダウンロードとNemIDへのログインで使えるようになります。

現在のところ、国際免許証など、デンマーク国外の免許証がこのアプリで使えるかどうかははっきりしていないようです。NemIDの紐付けなどから考えても、おそらくそこまでは対応していないでしょうね。国際免許証は実体のあるものの携行が従来通り必要だと思います。

警察はこのアプリを介してすぐにドライバーの情報にアクセスすることができ、ドライバーも普段持ち歩くスマホだけで運転ができるので、より身軽に、利便性も向上できる、とのことです。
デジタル化により、免許申請における手続きもスピーディに、かつ効率的に行えるということも見越されているようです。

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