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06→23

2006年、夏。
まだ働き始めて3年のわたしはあまりにもお金がなくて東京から片道5,000円ぐらいの夜行バスに揺られていた。

目的地は広島。
バスケットボール世界選手権の日本戦を観戦するため。

もはや記憶は曖昧だけど、ドイツ、ニュージーランド、パナマ、アンゴラのグループだったかな。確か3試合ぐらい見た。…ような気がする。
(記憶を紐解くために1000年ぶりにmixiを開いたよ。どうでもいいけど日記を2500件ぐらい書いてたよ。)

ノビツキー擁するドイツ戦、前半ビックリするぐらい善戦してた。
パナマには確か勝ったような。
アンゴラにはボロ負けしたような。
ごめん、記憶違いだったら。

そしてだよ。
予選リーグを突破出来るかどうかのニュージーランド戦。
前半かなりの点差をつけていて、いける!って思ってたけど、後半でどんどんリードが溶けていく。
そして、最終的にはひっくり返されて一次リーグ突破はならず…。
肉をたくさん食べてる身体の人たちには敵わないんだな。と思ったね。


当時は、今や大ベテランの竹内兄弟は大学生。
バスケの貴公子、五十嵐圭さんも26歳。
(バスケの貴公子ってネーミングもどうなんよ、実際のところ…でもわたしは大好きだったんだよぅ!)
帰化選手なんてエリック・マッカーサーぐらいしかいなかったし何もかもが今とは違っていた。
テレビ放送も自国開催の割に夜中にしかやってなかったり。
圭様ブームでちょっと推しチームのお客さんが増えたりはしたけど。
国内のリーグ戦はまだまだそんなにお客さんも多くなかった。
NBLとbjリーグでリーグも二つあったしね。

で、17年後の今回のワールドカップ。
世界選手権じゃなくてワールドカップと大会の名称が変わった。
日本人でもNBAで活躍する選手が出てきた。
Bリーグという新しいリーグが立ち上がった。
帰化選手がどんどん増えてきた。
リーグが立ち上がったからメディアの注目度も上がった。
全国にたくさんアリーナができた。

17年前、欲しかった切符を取り損ねたあの試合みたいな展開だったけど、今のメンバーは勝ち切った。
ずっと越えられなかったオリンピックの自力出場の壁を超えた。

リーグの混乱からの統合とか代表が負け続けた時代とか、どうなっちゃうの?っていう時代もあった。
でも、その頃があったから今がある。
選手やスタッフ、ファン(わたしは絶対ブースターって言わないんだからね!)みんなで作った今だと思う。

わたしは今、あの頃の未来に立っている。
バスケに関わってきたみんなであの頃の未来に立っている。

さぁ、これからみんなで未来の向こう側を見に行こう。

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