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髪の毛のこと

わたしは天パです。

天然パーマネントヘアーです。
何であえて略せずに言ったんだろう?
知らんけど。
前髪がいつもこっちの方に向くのー。とかそんなレベルではなく、ぐるんぐるん。
こっちの方に…というよりも四方八方に向いている感じ。

10年近く前にショートヘアにして、より、そのぐるぐるは強くなったような気がする。

みんなは髪質を自己認識したのいつ頃?
わたしはさー、中学生の頃にロングからバッサリショートに切りましてね。
その頃に何となく認識したかなーという感じ。

当時さー永井真理子が好きだったのよ。
だから、初めてのショートカットはあんな感じのサラッとした感じの…と思って耳の横ぐらいの長さに切ってもらったんよね。

が、しかし。
わたしの髪は冒頭に述べた通りぐるぐる。
なので、永井真理子にはならんよね。
真ん中で分けようとしても、広がる。ハネる。
かきあげた髪がサラサラ戻ってくる理想。
かきあげた髪がしっかりそこで留まる現実。
かきあげてんだから留まってくれたら、それはそれで正解ではあるが。

そうか、わたしの髪ではそうはならんのか。と納得した14歳の冬。
当時流行っていたGAOに憧れ、更に短く切ったのはまた別のお話。

中学を卒業する頃、仲良しのケンちゃんが「やっぱなんだかんだで女子は髪長い方がモテる気がする」と言っていたのを聞いて、なぜか彼氏でも好きな男でもないケンちゃんに絶大な信頼を置いていたわたしはおもむろに髪を伸ばし始め、高校を卒業する頃には肩の下まで伸びていた。

時はPUFFYの全盛期。
ツインテールに花をつけて過ごして、三つ編みして寝て翌朝解いてパーマ風にして。
ビンボーパーマ、懐かしいね!!

大学生になってから腰まで届きそうな長い髪に更にぐるぐるのパーマをかけてたんだけど、今思うと圧がすごいな。
なんか強そうに見えるヘアスタイルだった、我ながら。

知ってた?天パの人がパーマかけたら全然落ちないんだよ。
わたしの場合、1年ぐらい普通にパーマは持続してたし、強いパーマをかけてたから地毛部分が比較的ゆるパーマに感じるようになって更にかけに行ってた感じだったなぁ。

ちょうどその頃の話。
地元の本屋で立ち読みしてたら知らない女性に声をかけられた。
「そういう髪型にしたいんだけど、どこの美容室に行ってるんですか?」
「あ、東京なんですよ」
「東京なんですねぇ…」

わたしにとってはすごく新鮮な経験だったので、今も覚えているわけで。

なんでそんなことを思い出したかというと、40過ぎてこのぐるぐるショートヘアーを褒められることが増えたから。

病院の看護師さんとか。
Y恵ちゃんとか。
他いろいろ。

そして20年近く経て、地元のスーパーでアイスを買おうとしてレジに並んでた時のこと。
「その髪、どこで切ってもらってるんですか?パーマ?」
「あ、地毛なんですよ」

さすがに同じ人ではないだろうが。

なんなの、我が地元。
気になる髪の毛の人にはどこで切ってるか聞く文化なの?
聞かれるのは全然いいんだけど、相手の求めていることを答えられない、なんか申し訳ない感。
この感情を何と名付ければいいんだろうか?

しかし、こうやって声を掛けていただいたり褒めてもらったりすることで、自分のこのぐるぐるの髪の毛が前よりも好きだなと思えるようになったなと思う。
コンプレックスに思ってたことはないけど、でも、褒めてくれる人はホントにありがとう。

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