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「UX検定基礎」に合格しました!勉強法や出題範囲を解説

こんにちは。UIデザイナーのまっきー(@mackey_designer)です。

今回、2024年3月16日に実施された「第6回UX検定基礎」に受験をして合格しましたので、その際に行った勉強法や全体を通しての感想を共有します。



初めに「UX検定基礎」とは?

「UX検定基礎」とは、ユーザーエクスペリエンス(UX)向上のために必要なスキルやマインドを実践的かつ体系的に学ぶための資格試験です。

本資格の取得により、UXの基本的な概念やその実践方法を理解して、実際の業務に活かせるような基礎知識を有することを証明できるとされています。


受験の目的

UIデザイナーからUI/UXデザイナーへのキャリアアップに繋げるために、UXの基礎知識を体系的に学習したいと思ったため。

また、実務でアプリのUI改善を担当していたのですが、UXの概念を深く知る事でサービスやプロダクトのユーザービリティ向上に活かす事ができると思ったため。


勉強範囲

学習推奨図書

UX検定基礎の公式が推薦している学習図書です。
問題の多くはこれらの本から出題されるため、全て目を通した方が良いです。


「なぜ今UXが重要なのか」を理解するために、海外のDX事情を例に上げて、日本企業のDXのあるべき姿や、とるべきアクションが述べられている。


アフターデジタル時代に不可欠な「UX業務」を組織に浸透させるための実践書。 UXグロースの方法論など実務にも活かせることが記載されている。


「人間中心設計(HCD)」とは何なのかを解説してくれている入門書。
図表が多く使用されているので、初めての方にもわかりやすい。


ユーザーインタビュー、ユーザビリティ評価、ユーザビリティテストなどの実施法についての具体的なプロセスが解説されている。



出題範囲(シラバス)

UX検定基礎の公式サイトに載っている出題範囲(シラバス)はこちら(PDF外部リンク)です。

学習推奨図書には載っていない項目もあるため、シラバスに載っている単語の意味や用法などを別途に全て理解しておく必要があります。

また注意点として、こちらは2024年3月29日時点のモノなので下記の引用に記載があるように、事前に最新の出題範囲を再確認した方が良いかと思います。

なお、出題範囲(シラバス)は社会や技術の動向を踏まえて随時見直すものとし、内容の追加、変更、削除などを行う場合がありますので、あらかじめご承知おきください。

UX検定 | UXインテリジェンス協会
https://www.uxia.or.jp/certification/


動画コンテンツ

私は利用しませんでしたが、有料の学習動画も配信されているようです。
こちらについては、よりUXの事を深く知りたいなどの興味があれば視聴してみるのも良いかもしれません。


勉強法

基本的に「学習推奨図書に指定されている本を読みこみ、シラバスに記載されている単語の意味を理解する事」です。

本を読み進める順番

推薦されている4冊の書籍の内、下記の2冊は同著者のシリーズの為、発行日順に読んだ方が分かりやすいです。

  • アフターデジタル2 UXと自由(発売日:2020/7/23)

  • UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論
    (発売日:2021/9/16)


また私の場合は、下記の順番で読み進めましたが、特に内容に詰まる事なくスムーズに読み進める事ができました。

  1. 人間中心設計入門(HCDライブラリー第0巻)

  2. アフターデジタル2 UXと自由

  3. ユーザビリティエンジニアリング: ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法

  4. UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論


本を読む際に意識した3つのポイント

1.分からない専門用語はすぐに意味を調べる
理解できない専門用語が出てきた場合は、分からないまま読み飛ばさず、都度意味を調べて理解しながら読み進めた方が良いです。
一度出てきた単語は書籍内で繰り返し使用されるため、分からないまま読み進めると途中で理解が追い付かなくなります。

2.文脈を理解しながら読む
UX検定の公式Xアカウントが出題している公式模擬問題のように、シラバスに記載のある単語の意味を答える形態だけではなく、UXに関する手法の利用シーンを想定した問題も出題されるため、何故○○をする必要があるかなど意味を理解して、自分で説明できるように意識をしながら読み進めました。

3.実務に活かす事を想定しながら学ぶ
UXリサーチの手法など、UIデザイナーとしてはすぐに実践できることばかりではないですが、実際に自分がユーザーインタビューやユーザビリティテストを行うと仮定して読み進める事で、それを行った時のメリットや必要性などが記憶に定着しやすくなります。


シラバスのまとめを作る

出題範囲(シラバス)には下記の画像のように、「学習目標」や「学習内容」の項目が記載されています。

出題範囲(シラバス)

これらの部分を意識しながらまとめのノートを作成する事で、後から見返した時に分かりやすいです。

実際にNotionで作成したノートの一部

しかし、全てをまとめるにはかなり量もあり、時間もかかるので、シラバスを見て自分自身理解が足りていないな、と思う部分に焦点を当ててまとめました。


勉強期間

勉強期間については2023年11月に勉強を始めて、2024年3月16日に受験をしたので、約4か月半かかりました。

勉強時間1日に1時間~2時間ほどで、時には手を付けない日もあったりとまちまちでした。

そのような流れで、寝る前に本を読みながら、かなりマイペースに進めていたので4か月半かかりましたが、短期で集中してできる人であれば2か月ほどで合格できそうなボリュームだと感じました。


試験当日

試験は単一選択式の100問で試験時間は100分でした。
1問あたり1分費やせるので、あまり時間に追われるような事はなく、問題を終えた後に自信のなかった問題を再確認する時間の余裕もありました。


合格発表の日程

3月16日に受験し、合格連絡が届いたのは3月29日だったので、受験してから13日で結果が分かったという事ですね。
当初1か月はかかると思っていたので、想定より早く連絡が来て嬉しかったです。

合格証明書


合格ライン

結果は87点で合格していました。
合格基準の点数は公表されていませんが、実際に受験した方の点数を見ていると、70代後半から合格されているような印象を受けました。

合格点


最後に

実際に試験を終えてみて、かなり有意義な勉強になったと感じました。
それまでは何となくしか理解していなかったUXという言葉の意味や、何故ユーザーを中心にサービスやプロダクトを設計する必要があるかや、UXリサーチの実施法や実際の流れなど、実務にも活かせそうな多くの事を学べたと思いました。

また、書籍も読み物として面白くて、そこまで勉強をしているような感じではなく、楽しみながら進める事ができたのも良かったです。

以上、ありがとうございます。
もしUX検定に興味がわいた方がいらっしゃったら、ぜひ受験をおすすめします。

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