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Tip - Challenges by Ms Thandeka

高級ステーキハウスのクリーニングコンサルタント(トイレ掃除)として働き始めて数日経ったある日、テンデッカちゃんは、うれしそうに自分から昨日の仕事のことを話し始めた。なんと、チップをもらったとのこと。その金額はZAR500にもなった。月給(ZAR5,000)の10%にあたる結構な金額である。

よくよく話しを聞くと、高級ステーキハウスのトイレには、高級コスメブランドのハンドソープとハンドクリームが備えつけてあるものの、薄暗い間接照明の高級ステーキハウスでは目立たないところに置かれていた。そのハンドソープとクリームを、トイレを使用して手を洗うお客様ひとりひとりの手にワンプッシュずつ乗せてあげたらしい。

なんと、すごいホスピタリティじゃないか~!!!

失礼ながら、そういう観察眼というか先手を打つ姿がこれまでの会話からは想像できなかったし、人間はどこでどう輝くか本当にわからない。この調子でチップをもらえたら、前職のサラリーを圧倒的に上回ることができ、転職としてはとてもいい滑り出しだった。しかもクリーニングコンサルタントはレストランのフロア(トイレの前)に立っているお仕事なので、ウエイトレスやお客様の動きも観察でき、いつかウエイトレスになる、という次の目標においても理にかなっている。うっかりキッチンに入ってしまうより良かったのかもと思った。

テンデッカちゃんの挑戦は続く。



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