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Flat hunting - Challenges by Ms Thandeka

テンデッカちゃんと初めて会った日、大家さんは確かに「未来永劫ここに住まわせてあげられるわけではないから、3か月間で仕事を起動にのせて、住むところを探して、自分で生活を始めなさい。それまで3か月間、家賃もいらないし、高級ステーキハウスまで徒歩圏内だから交通費もいらないし、ステーキハウスで賄いがでるから食費も最小限だし、冷蔵庫と食品棚に入っているものはなんでも食べていいからね」と言っていた。

当初、ウエイトレスを目指していたテンデッカちゃんの経済的な自立プランは、ウエイトレスとしてチップ込みでZAR10,000/月の収入を得て、高級ステーキハウス通勤圏内でZAR4,000/月の家賃を払ったとしても、子供を村から呼び寄せて一緒に住める経済力になる見込みだった。

現実は厳しい。機会がないから貧しいのだ、と単純に考えていた私の仮説は全然見当違いで、偶然機会が与えらたからといって急に誰しもが成功するわけではない。

とはいえ、テンデッカちゃんは前職に戻るのは絶対嫌だとそこは譲らず、ZAR5,000/月のサラリーでも払える物件を近所で探し始めた。一般的な家探しのポータルサイトを見ると、このあたりは1ベッドルーム1バスルームがZAR6,000/月~というのが相場で、あっという間にサラリー全額を超えてしまう。よくよく聞いたら、高級ステーキハウスに勤めている同僚の皆さんも結構遠くから通っているらしい。

普通に探すことは諦めて、高級ステーキハウスの同僚の皆さんのお知り合いの方をいろいろと紹介してもらったところ、ZAR1,000/月で徒歩圏内のところにアパートがあるが今月末に一室空くかもという情報に辿り着いた。なんでも、借主は3ヵ月ほど滞納しため、月末までに全額払えなければ大家さんが立ち退きを要求することになっている物件だった。約一か月ほど待ったが、最終的には滞納していた借主が3ヵ月分をまとめた払ったため、この物件に住める可能性はなくなった。

というわけで、テンデッカちゃんは予定していた3か月間を過ぎて、引き続きお隣に住むことになった。

テンデッカちゃんの挑戦は続く。

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