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Waitng - Challenges by Ms Thandeka

テンデッカちゃんとの会話にたびたび出てくるこの「Waiting」という言葉。この言葉が彼女の人生の本質を非常によく表している。

初めて高級ステーキハウスのサラリーが振り込まれた日、大家さんはテンデッカちゃんに「一年間いまのお仕事を頑張って、ZAR7,000/月がもらえるようになっていなかったら、別の仕事を探しなさい」とアドバイスしたと教えてくれた。大家さんは本人がどのくらいアドバイスの意味を理解しているかわからないけど・・・と残念そうに付け加えたのが少し気になった。

一方、テンデッカちゃんの解釈は全然違う。ある日、テンデッカちゃんに「これからどうするの?」と尋ねると、「クリーニングコンサルタントとして頑張って、高級ステーキハウスのマネージャーが私の頑張りに感謝して次のポジションを用意してくれるのを待ってるの。だからウエイトレスの試験もいまは受けない。」という。

ちなみに、「アパート探しはどんな感じなの?」と尋ねると、「大家さんが考えると言っていたから、私は待ってるの」という。

またある日、「ほんとは何がしたいの?」と尋ねると、「以前に大家さんが自分のお店を始めるサポートをしてくれると言っていたからそれを待ってるの。」と。

とにかくひたすら待つ。主体的に切り拓こうとか、そういう言葉や行動はなかなか表面に出てこない。金銭的に制約があるということが人生に与える影響の大きさのようなものを感じた。もちろん例外的な人はたくさんいるだろうし、金銭的に制約があろうがなかろうが、気にせず人生を前向きに切り拓いていく人はたくさんいると思う。そういう人たちの推進力、覚悟や努力はきっと並大抵のことではないのだろうとそんなことを感じた。

テンデッカちゃんの挑戦は続く。

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