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お悩み映画館🎦1【ともだちのうちはどこ】道に迷ってしまった貴方に。

道に迷ってしまったあなたに。
若いからという理由で
向こう見ずな行動が取れるわけでもなく、
老人という理由で思慮深く的確な道を
選べるわけでもなくて、
人は誰でもどこに行けばいいのか迷ってしまう。
それが受験だの就職だの結婚だのと
人生の転換期だとなおさら
どこに行けばいいのか迷うわけで、
人生の転換期でなくとも
今日のランチどこに行こうか迷って、迷って
コンビニのお弁当に行きついて、
お弁当を食べながら、とんかつ屋にでも行けば
良かったと後悔しているのです。

迷いの深淵のドツボに
入ってしまう事もあるでしょう。
それは深い森の暗闇の中を歩いているようで、
風で揺れる葉音にびくついたり、
月の光に照らし出される自分の影におびえたり
まったくもってどう歩いてよいのやら、
泣けど叫べど、
真暗闇の人生から逃げ出したくとも
どこに行けばいいのやら迷ってしまうのです。

そんなあなたの深い悩みに答えれくれる
映画をご紹介しましょう。


「ともだちのうちはどこ」
監督:アッバス・キアロスタミ

主人公は小学生低学年の少年アハマッド君。
アハマッド君は友達のノートを
家に持って帰ってきてしまって、
ノートを返しに友達の家に行きます。
それだけの話です。
が、
アハマッド君、迷います。
ともだちの家に行かれなくて、迷います。
ママに叱られながら、
自分の宿題をほったらかして
家を出てきたにも関わらず、
ただ友達の家に行きたいだけなのに、
どうしても友達の家に行かれません。
迷いに迷うのだけれど、
友達の家に行くという信念は揺らぎません。
そうなんです。
迷ってもいいんですね。
大いに迷っていいんです。
迷った先に行きつく場所は、
うまくいったかいかなかったかに関係なく
ほほえましく自分自身が納得できる場所だと
アハマッド君は教えてくれます。

さてと、
友達の家にコーヒーでも飲みに行こうかな。

映画って何でも知ってるなぁ。
映画と共に良い人生を!