エネルギー管理士(電気)の試験攻略

※途中ですが、アップします。役立てれば幸いです。合格者だけでなく、上手くいかなかった人の声も反映している作業中です。⇒ひとまず完成。優先順位をつけて、勉強方法を工夫してもらえれば、時間を大幅に削減できると考えている。(補足資料も追加していこうと考えています。)

国家資格『エネルギー管理士』の試験攻略について、ご依頼を頂き、書かせて頂きます。電験マガジンを購読している方は購入せずとも読むことができます。

本資料について

・資格は欲しいが正直な所、あまり手間をかけたくない
・優先順位をつけて勉強したい
・試験分析が面倒なので、点数の取り方を知りたい

こういった人に対して、貢献できる資料となっている。過去問をどう利用するか、過去問のどこを中心に勉強すべきかを記した。

来年度、電験3種およびエネルギー管理士は母校で講義をする。その際の指導方針となるものでもある。今後、各項目に勉強資料を追記していくものとする。

※特に、科目Ⅳ「電動機応用」は大学で応用物理を学んでいないと、合格点を超えることが厳しいため、対策が必要である。

エネルギー管理士

エネルギー管理士は4課目で構成される。

課目Ⅰ「エネルギー総合管理及び法規」
課目Ⅱ「電気の基礎」
課目Ⅲ「電気設備及び機器」
課目Ⅳ「電力応用」

難易度については、国家資格「電気主任技術者」と比較されることが多いが、電験3種~電験1種のうち、電験3種と2種の中間がエネルギー管理士と評価されることが多い。

ただその評価を鵜呑みにするのは危険である。エネルギー管理士と電験は別の試験なので、問われる知識が異なる。

科目ⅡやⅢは試験範囲が被るものの、問題の質が違うので電験2種に合格しているが不合格となる人もいる。

科目Ⅰは法律および法律に基づく計算、科目Ⅳは物理の要素が多いため、電験とは大きく異なる。

不合格になった人と共に対策を立てた

2019年、2020年に不合格となった3名の方の相談に乗った。1名の方は都合により試験辞退したが、2021年には2名とも合格となった。

2020年に一発合格した1名の方とは試験前から対策を話していたが、それは見事に上手くいった。

一発合格する人は物理の下地がある。速度、加速度、距離の関係を式で表現し、計算する技能がある。文章を暗記する能力も備わっている。これはあまり参考にならない。

2021年に苦労して合格した高卒の方が参考になる。

課目Ⅱ「電気の基礎」が苦手

当然ながら、科目Ⅳも苦手であるのは言うまでもない。

こういった状況の場合、計算技能が備わっていないと分析することができる。理論の知識が不足しているため、一定期間の学習が必要になる。

まずは試験範囲をしっかりと確認し、項目出しを行い、どの項目が苦手なのかを認識しよう。あとは集中的に学習をするといい。課目Ⅱならば、ブリッジ回路、三相交流(無効電力を問う系が多い)、制御、演算回路、計測

計測に関しては文章問題は昔の問題が使いまわされているが、新規問題も追加されるので全問正解は厳しい。故に約10年分をまとめて習得してしまい、それ以上は深追いをしない。一方で、計算問題は全部解けるようにする。特に、エネ管のブリッジ回路、三相交流は符号を問う問題が多いから正しい理解が必要という点に注意しよう。理解していない人が落ちる試験となっていると言える。


先に課目Ⅱの対策を少し記載したが、ここからは各人のレベルに合わせた学習方法(過去問スタートor参考書スタート(推奨))、使用する問題集、各課目の試験範囲、対策をしていく。

ここから先は

5,797字

¥ 1,000

頂いたサポートは困っている誰かに使わせて頂いております。下さった気持ちは自分が貰うので、できる限りお返しに参ります!!