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自社サイトの難しさたるや、と、結果報告 その1

昨年(2019)末に3年の月日を経て、自社サイトをリニューアルしました。何度もデザインを繰り返し、自問自答の日々。また来る時のために、リニューアルの経緯と結果を残します。

ちなみに、以前のサイトはこんな感じ。


1.なぜリニューアルしたか

以前は、キービジュアル(サイトトップ)に動画を全面に配置したサイトデザインでした。当時まだ少なかったということもあり、同様のしつらえにしたサイトにしたいと、お問い合わせいただくケースがそこそこ増えました。

しかしながら、徐々にサイトへのアクセスが減り、結果、新規のお問い合わせが減ってきたように思えたのがまずひとつ。採用もなかなか難しい状況がありました。そもそも、Webサイトの寿命は「もっても3年」と考えていることもあります。

オーガニック検索、リファラーからのアクセス数の低下が要因ですが、かといってSNSで常に発信できるような度胸や根性もなく、ましてや飽きっぽいので、まずはサイトのリニューアルを行い、心機一転しようという思いでプロジェクトを開始しました。

2.何が大変だったか

最後には「えいやっ!」て感じで公開しましたが、紆余曲折1年強、時間を要しました。

ここ数年、「デザイン」が広義に取り扱われることをとても多く目にすることで、私自身もその波にどっぷりハマります。深津さん、Takram田川さんのFANでした(いや今でもFANです)。Takramさんのポッドキャストにハマったり追っかけも良いところ。大学の先輩からもサービスデザインなんていう言葉を聞くようになって、デザインを語る上でどのレイヤーの話なのか、偉そうに語るようにさえなっていました。

仮にそこまでは良いとして。

ちなみに前の記事は、もう悩みに悩んでの調査の一環。

リニューアルの方針や、目的、トレンド、この3・4年あまりに得た無数の情報の洪水に飲まれ、会社がどうあるべきか、どうしたいかさえの芯が揺らいでいました。

しかし時間がかかればかかるほどさらに状況は変わり、うつろいやすい自分の気持ちも自然と浄化されなんとなしや今あるべき姿がみえてきます。

沢山のいい会社があるので、同じ土俵で戦ってもしかたないというのもありつつ、自分が言われてきたことがヒントになります。

そう、デザインバカ(ビジュアルデザイン)と揶揄にも似た称賛めいた言葉や、ちょうどいいデザイン、これも私はしっくりきた言葉でした。

そうしてようやく会社の方向性がかたまり、ブロジェクトは少し前進していきました。

ここからです。

あとは、どう言葉を綴りどう魅せていくか。

まずはデザインコンセプト、「白と黒」「光と影」を軸にしました。

ブロジェクトメンバーは、皆、デザイナーなので分かりやすい指標、共通言語になったのでした。

普段、クライアントワークでやれていることがどうしてできなかったのか、今を持ってしてもわかりません。

自分、自社を俯瞰して見るのはとても難しいことだったのです。無意識と意識。無意識さが勝ってしまうものなんでしよう。

意識できたときにようやく進みます。



つづく


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