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今度、いっしょに。

順番が回ってきた。前回からおよそ1ヶ月半ぶり、僕が座った目の前には鏡がある。2、3要望は伝えるがあとは完全に任せる。この人の技術(うで)を僕は信頼している。

「で、どうです?考えてみました?」

ん、なんのことだ?

「いきなりラウンドはむずかしいかもだけど今度いっしょに行きましょうよ、ゴルフ」

ああ、そういう話したな。他にも顧客たくさん抱えているだろうに、その全員との会話をこの人は覚えているのか?

「ああ、でもねぇ。道具揃えたりはじめはお金かかるしねぇ」

「そこは大丈夫。なんとかします!」

なんとかしますって。どうしてそんなに。なんで僕といっしょにそんなにゴルフしたいのさ。

その間もハサミは軽快に踊っている。

「なかなか時間作れないしなぁ」

「それじゃあ、みんゴルからはじめてみましょうか!」

「今、スマホでもできるんですよ!」


「ああ・・・」


そういう問題じゃなくて。


「まずはそれで慣れていきましょう」


断ったら気まずくなる?その選択肢はないのか?


「はい、こんな感じで(どうですか?)」


「うん、OKです」

だからあなたの技術(うで)は信頼している。

次に来る時までに忘れてくれ。こちらが承諾するまで毎回その話題はしんどいぞ・・・。


そろそろ髪切らんとなぁ、って思いはじめた2023年冬。夢でよかった。

ちなみに、これまでゴルフに関する会話はしていない。が、しかし。今度行った時、なんか気まずいかも?(笑)。



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