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地テシ:347 明日は「ウチクリ研」!

ドナ禁カフェ「禁断のウメシブ!」大阪学会も無事に終わり、いよいよ明日は「ウチクリ准教授の演劇研究室」開講ですよ。なんかこの12月は日曜日ごとにトークショーに参加している気がします。いや、トークショーじゃないよ。学会と講義ですよ。

来年2月末からのdopeⒶdope「バンピーラダーズ」で共演するウチクリ内倉くんと山崎雅志さん(と助手の永石匠さん)と劇団俳優論の講義を致します。クリスマスイブの夜の開講となりましたが、配信もございますので気になる方はチェックしてみて下さいませ。年明けまで視聴できますよ。


さて、怒濤の年末進行締切波状攻撃(←こう書くとなんか必殺技っぽい)をなんとか潜り抜け、ようやくちょっとオフっぽい日々が送れるようになりました。演劇舞台はなくとも、締切とかトークショー(じゃないけど、そう)とかで忙しかった日々も落ち着きそうです。
つまりまたフィールドワークという名の散歩に行ったり博物館に行ったりする時間ができたってコトですよ。急激に寒くなってきましたが、私の歩くペースが速いので散歩中に汗だくになっちゃうんですけどね。


で、早速行ってきました、国立科学博物館で開催されている特別展「和食〜日本の自然、人々の知恵〜」に!

科博(国立科学博物館)といえば、先日行われたクラウドファンディングで多額の支援金を達成したことで話題になりましたよね。膨大なコレクションを管理するために必要な資金というコトで、当然ながら私も支援させて頂きました。それほどまでに科博のコレクションは貴重なんですよ。
今回の特別展は和食にフォーカスした展示。食にそれほど興味が無く、割と適当な食生活を送っている私が和食の展示に興味があるってのも不思議な話ですが、発酵食品に関する展示もあるってコトで気になっていたのですよ。
これまでにも何度も行っている科博ですが、ちょっと久しぶりに上野に行ってきました。

右奥に写っているのはキュビスム展をやっている国立西洋美術館

「和食」の特別展だから料理がメインだと思うじゃないですか。しかし、まずは食材から始まります。そうだな。和食は素材を大事にしているからな。
水、キノコ、山菜から魚介、発酵まで、様々な食材が紹介されます。そしてこれが延々と続きます。広い会場の半分が食材に費やされているのです。いや、それにしてもちょっと長くないですか。

野菜の渡来時期。実は今食卓に並ぶ野菜のほとんどは渡来なんですって
日本酒造りにおける雑菌との闘い
そしてド迫力のマグロたち実物サイズ

そうこうするうちにようやく和食の成り立ちに入ります。縄文弥生の食から中世近世、そして近代までの和食を色とりどりの食品サンプルで紹介してくれます。いくつかのメニューにはQRコードが付いていて、読み込むことでクックパッドのレシピに飛ぶこともできます。
面白かったのは、漫画「サザエさん」の食事シーンと共にその料理が紹介されていたトコロ。当時の生活風俗も合わせて解説してくれるので懐かしい気持ちも一入でした。

会場ではほとんどの展示の撮影がOKだったのは嬉しかったですね。映像展示は撮影不可が多かったのですが、パネルや綺麗な食品サンプルはほとんどが撮影可。ただ、幕末期にペリー提督に饗されたお菓子のサンプルが可愛くて写真を撮ろうと思ったら、これだけダメだったんですよ。ちょっと残念。
でも、資料が丁寧にまとめられたパネルなどを保存できたのは便利でした。最近の博物館は撮影可が多いのは助かります。「乱鶯」にも出てきた「豆腐百珍」の実物やレシピもありましたよ。

これらの展示を見ているとお腹がすいてくるんだよね

そんなこんなの「和食」展。慣れ親しんだ和食というモノにアカデミックに系統的にアプローチしていて楽しめました。私がこの手の紹介をする時にはたいてい会期の終盤で手遅れになることが多いのですが、この「和食」展は来年の2/25まで。まだまだ会期がありますぜ。気になる方はぜひ上野へ。

日本館の正面と、奥には名物のシロナガスクジラ

なお、もし科博に行くのは初めてだという方の場合は時間に余裕を持っておいたほうがいいですよ。特別展の入場者はそのまま常設展が見られます。この常設展が凄いのよ! 地球館(新館)と日本館(旧館)がありまして、それはそれはもう膨大なコレクションが楽しめます。むしろこの常設展が科博の本体です。
近代的な地球館では今っぽい展示方法でして開放的で綺麗です。そして昭和5年竣工の日本館ではレトロモダンな建物ごと楽しめる幻想空間が広がっています。どちらもとにかく盛りだくさんですから心して向かって下さい。忠犬ハチ公や南極犬ジロの剥製もありますよ。

「和食」展の紹介だか科博の紹介だか判らなくなってしまいましたが、上野に行く機会がありましたらぜひ一度科博を訪れてみて下さい。まあ、すぐそばには東京国立博物館もあるんですけどね。こっちも凄いよ!


さあ、ようやくオフになって、また散歩と博物館めぐりの日々が始まりそうです。しかし、出歩いてばかりでもないんですよ。何しろ、あの期待の新作が、あのゲーム・オブ・ザ・イヤーを総なめにした作品が、あの「D&D」の世界観をベースにしたゲームが、そう、あの「バルダーズ・ゲート3」PS5版が発売されてしまいましたからね。ダイスを転がす日々が始まりましたよ!

そうそう、時を同じくしてXboxの「Starfield」も丁度終わったんですよ。160時間以上も掛かったけど。多元宇宙がテーマのゲームだから自動的に二周目(いわゆる強くてニューゲーム)が始まったんだけど、「BG3」も始めちゃったからもういいかなとか思ってます。
「Starfield」についてちょっとだけ。自由度の高い多彩なクエストが魅力的なゲームでした。意外な展開をしていくクエストが多くて、見せ方も上手いし人間関係も複雑で楽しめました。ゲーム・アワードを取れなかったのは残念ですが、充分に面白い大作でしたよ。
しかし、こんな面白い大作ゲームがサブスクの定額で楽しめる(しかも発売日から遊べる)なんて、やっぱりXbox Game Passってのは凄いなというのが今日のまとめです。ってそんなまとめかい。