見出し画像

YouTubeの広告収益ダダ下がり?!それは本当なのか!?

色々なところで、YouTubeの収益が下がったとか、変わってないとか。
原因は、最近の動画が面白くないだとか、TVタレントの参入でそっちに視聴者が奪われただとか。

一体何が正しいんですかね?

正直、どの報告もデータ分析を専門としている私からすれば、まったく的を得てない。外的な要因を排除して比較できていないのです。

まぁ、普通の人はデータ分析の素人さんですから、仕方がないですよね。
一応、私はYouTubeの収益化しているので、このあたりについては、自分のデータで語れるのですよ。

●比較の大前提

まず、2つのデータを比較するには、外的要因を排除した状態で比較しないといけません。

例えば、過去にバズった動画があるケース。
これはダメ。比較できません。

先週は雨が多かったよねーって言っても、実は先週は台風が来てました。
そりゃ雨が多いに決まってる。そんな状態で雨量の比較してどうするの。

つまりは、ブーム。
タピオカ、ナテデココ、白いたい焼き、生キャラメル…

マンガだってそう。
進撃の巨人、鬼滅の刃、ゆるキャン△…

そしてゲームやヒットソング…

こういったものに乗った状態でYouTubeの配信をすれば、一瞬は伸びます。
しかし、ブームが終われば落ちます。おおむね3か月程度。

ブームの時と、ブームじゃない時を比較すれば、当然再生数が落ちる。
それに伴って、収益だって落ちるに決まってます

広告収益が下がったのではなく、ただ再生数が下がったにすぎません。
これは、そのコンテンツがオワコン化しただけ。

「お前の動画がつまらなくなっただけ!」
こういったツッコミをSNSでよく見ますよね。
その通りだと思います。

じゃぁ、最初からつまらない動画だったら?
バズってなければ?

そう、比較できるのです!

「そんなチャンネルあるの?」

あるんですよ。
当チャンネルです(涙


●比較可能なチャンネルで比較する

まずは、「バズってないのか?」について。
ようは、変動が少ないかってことです。

YouTubeさんは、人気にある動画には、ガンガンCM入れますからね。
動画の再生時間、動画の長さなどでも収益なんて変わってきます。

しかし、当チャンネルは一貫して8分程度の動画。
毎週1本しか動画は出さない。
そして、再生中にCMを挟むことをしていません。
かならず、頭か終わりかにしかCMが入らないようにしています。

どうですか?とことんノイズを排除してる状態だと思いませんか?
だから、昨年との比較ができるのです。

次のグラフは、「そもそも品質工学」の1週間単位での再生回数です。

安定して、1200前後の間を推移してますよね。
1回2000回程度になってますが、それでもバズったなんて言えない回数。
1つの動画ではなく、その週の当チャンネルのすべての動画の再生数の合計ですからね。

当チャンネルは、1本で10万回再生どころか、1万回再生までいっている動画すらありません。せいぜい5000回。とても安定しています(涙

なので、ここからわかることは、もし広告収益が一定ならば、この再生回数に応じた収益になっているはず!

では、見てみましょう!

縦軸は収益です。詳細はYouTubeの規約上隠さないといけないので、隠しています。横軸は、再生回数の方と同じです。

この再生回数と収益の2つのグラフを重ねてみましょう。

赤線が収益です。青線が再生回数です。
見やすいように縦軸を調整してあります。

2022年の12月までは、ほぼ赤線が上、青線が下になっています。
そして、2022年12月以降はどうですか?下がっている感じがする?

本当でしょうか?ダマされてはいけません。
では、赤線と青線、広告収益と再生回数の比を見てみましょう。
(ようは、入力に対する出力の関係性を見るってことです。)

確かに、2021年の12月はクリスマス商戦では、どーんと広告収益が増えていましたが、今年はそれがありません。

くどいようですが、私の動画の再生回数は安定しています。バズりもしないし、減りもしません。つまり、同条件の中での比較になるのです。

●広告の本数は?

実は私、自分の動画を見る際に、自分の動画についているCMの本数が何本かを確認しているのです。

以前は、前に2本、後ろに2本でした。
企業からのCMでした。

しかし2022年の12月は、前に1~2本、後ろに0~1本です。
しかも、Googleの広告がついてることが多い。
YouTubeはGoogleの傘下なので、GoogleのCMはきっと広告収益の対象外。

つまり、CMの本数が40%ぐらい下がっているのです。
丁度グラフの値も40%ぐらい減ってますね。ピッタリw

1月と2月は、昨年の実績を見ても、低調なので、これはそんなもん。
昨年の傾向だと3月は増える傾向なので、ここでどうなるかですね。

ということで、クリスマス商戦の時の広告が少なかった
結果、広告収益が減った。これが真実。

YouTubeの収益の振り込みって2か月遅れなんですよ。
なので、振り込まれた金額を見て…
「あれ?なんか今月少なくね?」
って思ったんじゃないですかね。

●まとめ

ということで、収益が下がったと感じる理由は2つ。

・自分のコンテンツのブームが過ぎてしまい、再生回数が下がったせいで、広告収益が得られなくなった

・再生回数は変わらないが、12月度の広告数が昨年に比べて少なく、オワコンではない普通のYouTuberも「あれ?下がった?」と感じている

こんなところでしょうかね。
努力して、魅力ある動画コンテンツを出しているチャンネルは、再生回数が増えているでしょうから、実際に広告が減っても、収入は変化なしって判断するでしょうね。

ちなみに、私の場合、年間で見たら、さほど変化なし。
微減って感じかな?2022の12月分が効いてるかも。

とはいえ、n=1のデータですw
あまり真に受けずに、「ふーん、そういうケースもあるのね」ぐらいに思ってもらえればと!

現場からは以上です!

いただいたサポートは、有益な情報を提供し続けるための活動にあてていきたいと思います!