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そもそも品質工学 第112話 円を測るのは難しい

軸を評価するとなれば、その軸が丸かどうかってのを判断するのは、普通にあるかと思います。

今回は、円を測るってのはどういうこと?ってのについてお話してみようかと思います。

丸を測るってのは、とっても難しいことなんです。
学生時代に、真円度の測定器を使った測定実験を授業でやったことがあります。
その際に、真円度用のグラフ用紙を使いましたが、実験の内容より、そのグラフ用紙が高かったという記憶しかなったりしてw

それはさておき、円は外形は測れますが、絶対に測れないものがあります。
それは、円の中心です。
これって、最悪な状態ですよね?
円を規定する最も重要な座標が測れないのですから。

面積から重心を割り出せば、それが中心になるのでは?
そんな声が聞こえてきます。

対象が平らな円盤ならそれもありでしょう。
でも、軸ならどうですか?

端面の重心はわかっても、軸の中央部分の中心ってどこですか?
それは端面とは違いますよね?
軸が湾曲していたら、中心ってどこですか?

ね?もう無理でしょ?

軸径を測るならわかります。
今回のレーザー非接触計測器とか、ノギスやマイクロメーターで測れます。

でも、その軸が円柱かどうか。
その円柱からの差分はどうなっているのか?
3次元測定器で立体として形状を測定したとしても、円の中心は場所によって変わる。

だから、円の中心を測るのはあきらめて、理想的な円柱だとした際にどういった性能を発揮するか。円柱でないなら、どういった機能の問題が発生するか。
そういったところを切り口に評価するってのも、1つの方法かもしれませんね!

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