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モニタサイトのヒストリーから辿る、マクロミルモニタの皆さんと作り上げる信頼関係の裏側|データが創る新しい社会(2)

マクロミルモニタ(以下、モニタ)の皆さんから日々ご提供いただくアンケート回答などの情報は、やがて様々な企業の商品やサービスの改善・開発への大きなヒントとなり、より便利で暮らしやすい未来の創造へとつながっていきます。
「データが創る新しい社会」をテーマに、第2回目は、モニタの皆さんとエンゲージメントを構築する場所の一つであるモニタサイトを運営する社員たちが、どのような思いで日々モニタの皆さんと信頼関係を築けるよう取り組んでいるのか、エンゲージメント施策を担当する中村千紘にお話をお伺いました。

開設から20年!モニタサイトのヒストリー

―モニタサイトの誕生から現在までのヒストリーを教えてください。

マクロミルのモニタサイトは、マクロミルの創業と同じく2000年に誕生し、生活者が利用するデバイスの変化と共にアップデートし続けてきました。

元々パソコンでの利用を前提に制作されていたモニタサイトは、2012年にスマートフォン版もオープンし、何度かのリニューアルを経て現在に至っています。また、2014年にはアプリをリリース、以後より使いやすさを追求しバージョンアップを重ねています。
これらのWebサイトやアプリは、誕生以来、マクロミルとモニタの皆さんとをつなぐ総合的なコミュニケーションの場となっています。

モニタサイトの歩み

信頼関係の醸成を目指したサイトデザインと、キャラクター起用

―Webサイトのこだわりを教えてください。

モニタの皆さんに気軽にサイトに訪問していただきたく、デザインは“親しみやすさ”にこだわりました。手書きのメモ帳がモチーフになっており、色鉛筆のような質感で描かれた枠線やタイトル、重要な部分は蛍光ペンで目印をつけるといった部分がポイントです。

また、サイトのキャッチコピーとして「今日も明日も、ちょっと♪うれしい」を掲げています。このキャッチコピーは、2016年頃に当時のメンバーとディスカッションをして決めたもので、モニタの皆さんの“ちょっと”嬉しいことにつなげていきたいという想いで使用しています。

マクロミルの一つのアンケートに回答するだけで、すぐに社会の大きな変化につながることはありません。ですが、継続して参加いただくことで、回答して貯まるポイントが“ちょっと”したお小遣いになったり、そのポイントで寄付ができたり、あるいは回答したアンケートの結果が誰かの役に立ったりと、世の中が“ちょっと”だけ良くなることや、モニタの皆さんそれぞれにとっての“ちょっと”嬉しいことにつながっていく・・・そんなことをイメージして現在に至るまで使用しています。

モニタサイトTOP
手書きや蛍光ペンで目印を描いたような質感を表現

―モニタサイトにはキャラクターが起用されていますよね。詳しく紹介をお願いします。

モニタサイトを盛り上げ、コミュニケーションを促進するためには、キャラクターの存在が欠かせません。モニタサイトには、アンバサダー的な存在として、『アンケー党』(※)という5人のオリジナルキャラクターが登場します。

キャラクターの活用目的の1つ目は、モニタサイトへの親近感の醸成です。「キャラクター」とモニタの皆さんとの関係性を構築することで、モニタサイトへの親近感を醸成し、長期にわたる関わり合いを目指しています。

2つ目は、モニタの皆さんに、「マクロミルモニタ」としての参加方法をよりわかりやすくお伝えするためです。モニタの皆さんには、Webアンケートだけでなく様々な種類の調査へのご参加を案内しています。なかには、面倒に感じたり、難しそうだと感じられたりする内容もあるかもしれません。そんな時にキャラクターを登場させ、かみ砕いて説明したり、様々な疑問や不安に答えたりすることで、安心してご参加いただけるように工夫しています。

この『アンケー党』の5人には、それぞれ性格やエピソードといった細かい設定や役割を定めたガイドラインを設定しています。ガイドラインに沿って統一感をもったコミュニケーションをとることで、モニタサイトへの信頼を獲得するために大事な役割を果たしています。

モニタサイトの『アンケー党』のなかまたち

モニタの皆さんのコメントを最大限に反映した人気コンテンツ

―モニタサイトにはどういったコンテンツがあるのか教えてください。

人気のコンテンツに、「○○人に聞いてみた」という企画があります。モニタの皆さんにアンケート回答結果を楽しんで欲しいという想いから始まり、アンケートの使い方の1つとして知っていただく機会にもつながっています。

通常のアンケートは回答いただくのみで、その結果を知ることができないのですが、この企画の場合は、他のモニタの皆さんがどのような回答をしたのかを知ることができます。

例えば、アンケートで3つの選択肢から1つを選んで回答した場合、自分の答えが多数派なのか少数派なのか気になりますよね。この企画では、後日モニタサイトでその結果を発表するため、自分が多数派/少数派のどちらだったかを確認することができます。また、回答が記事になることで「アンケート結果がどのように使われるのか」を体験していただけます。

「○○人に聞いてみた」のテーマは毎回チームでディスカッションして決めているのですが、なかでも反響のあった2つをご紹介します。

1つ目は、「料理×フルーツ」をテーマにしたものです。“あり派”と“なし派”の主張を調査したところ、『ポテトサラダにリンゴ』と『酢豚にパイナップル』は、半数以上の方が“あり”と回答しました。この調査結果は、メディアでも取り上げられるなど反響がありました。モニタの皆さんの日常にありそうな話題を調査することで、マーケティングリサーチへの興味や関心を醸成することにもつなげたいと思っています。

「○○人に聞いてみた」

1200人に聞いてみた!「酢豚にパイナップル」あり?ナシ?についての詳細はこちら

2つ目は、「私のお国自慢」というテーマです。これはシリーズ化していて、その地域に長く住んでいる方に回答のご協力をいただいています。日本全国の各地域のモニタの皆さんがご参加されている企画で、皆さんと一緒に作り上げています。その地域ならではの特産品のご紹介もされているので、読んでいても楽しいですし、実際にその土地にも訪れたくなりますね。行くことが難しかったり、すぐ行けなかったとしても、Web上で行ったつもりになって楽しんでいただいたり、何か新しい発見につながるきっかけを提供できればと思います。

私のお国自慢

1000人に聞いてみた!私のお国自慢~佐賀県~についての詳細はこちら

モニタの皆さんへの“ありがとう”の気持ちをカタチにした「感謝状」

モニタの皆さんには、回答したアンケートの結果が、どこでどのように使われているかを知る機会がなかなかありません。

そこで、アンケート回答が誰かの役に立っていることを実感していただけるように「モニタの皆様への感謝状」というコンテンツを用意しています。ここでは、アンケートの依頼元である企業のご担当者様からお寄せいただいた、アンケート回答者の皆さんへの感謝の言葉をご紹介しています。

直接企業からモニタの皆さんへ感謝の気持ちをお伝えすることは難しいですが、このコンテンツを通してモニタの皆さんへ“ありがとう”の気持ち伝えたいと思っています。
今後は、モニタさんが社会とのかかわりを感じてもらえる取り組みを増やしていきたいと思います。

モニタの皆様への感謝状
※ログイン後のコンテンツです

―本日はありがとうございました!

モニタの皆さんとの信頼関係の構築とは、丁寧にコツコツと接点を作っていくことや、共にコンテンツを作り上げていくことで、日々醸成されていることがわかりました。
次回は、モニタの皆さんの活動継続のモチベーションにもつながっていくランク制度について具体的にお話する予定です。


【連載 全5回】データが創る新しい社会


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