2024年3月の振り返り
相変わらず映画館に通った東京支部メンバー🎬
鑑賞した3月公開作品で、まるゆ的「この1本!」という作品をご紹介します。
3/29公開
ローラ・ポイトラス監督
『美と殺戮のすべて』です。
2022年・第79回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞
第95回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞にノミネート
予告編から想像した自分の器の小ささを思い知らされるドキュメンタリー
社会と個人それぞれにスポットを当て、それを交互に描くことで、ただのドキュメンタリーの枠に収まりきらない、121分の尺とは思えない圧巻の1本。
ナン・ゴールディンのことを不知だった身からすると、これから彼女のことを知る余白がたくさんあって、映画で描かれた点が線になる作業が今から楽しみです。
というくらい語り尽くせぬ、人物像として描かれています。
アメリカのオピオイド危機に対して、個の繋がりが大企業に立ち向かい、ある結果に辿り着く。
わたしは、この作品を観ている間、現在最新作『戦雲(いくさふむ)』が公開中の三上智恵監督の作品群を思い出していました。
なぜ、一番社会的責任を果たさねばならない存在には抜け道があり、一番守られるべき一般市民の声が蔑ろにされるのか。世界どこでも同じだと、絶望感が襲うほど。
日本の政治資金裏金問題、
こちらも広義で言えば当てはまる
『ダム・マネー ウォール街を狙え!』などなど、枚挙にいとまがありません。
タイトルは、オピオイド危機とナン・ゴールディンの人生やキャリアを語る中で、ダブルミーニングで付けられたものだと思っています。
これこそが、この作品の最大の魅力ではないでしょうか。
タイトルに怯むことなく、映画館の扉を開けてみてください。
⭐︎⭐︎おまけ⭐︎⭐︎
matsuさんの「この1本!」は、
黒川智之:アニメーションディレクター
浅野いにお原作
『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』
ronpeさんの「この1本!」は、
同じく
ローラ・ポイトラス監督
『美と殺戮のすべて』
久しぶりに、メンバー間で推し作品がかぶりましたね。
わたしとmatsuさんがシンクロする日は来るのか笑
もう4月になりました。
気分を一新するにも、映画は頼もしい味方です。
『DUNE』も『オッペンハイマー』も鑑賞できていないので大忙しのスケジュールになりそうです。
(まるゆ)
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