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疲れたオタクが中国語を学び始めた話



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中国声優2人で「いーあるふぁんくらぶ」歌ってみた!




 前置きに、上記の動画をご覧いただきたいのです。ボーカロイド楽曲の有名曲【いーあるふぁんくらぶ】をとあるお二人が中国語版歌詞でかわいらしく歌っているものです。中国語が分かる人は尚更見ていただきたい。以下はほとんど補足と雑記です。


 手短な自分語りをすると、アニメ視聴からは次第に離れていってしまった、ただのオタク気質のアラサーが私という人間である。
 小さなころは同級生との交友もすくなくひたすら本の虫として過ごしていた。ところが夕方テレビで放映していた某.Gray-manというアニメをうっかり見てしまってからというもの、順調にオタクの道へ進んだ。高校では作品の好きが高じて有名声優の追っかけをはじめ、アニメは録画し毎週数本~十本は見る。漫画を買う。休み時間はオタク友達と新作の感想を毎日語らう。
 しかしそんなまっとうなオタク時代は大学生ごろで終わってしまった。人生の岐路に転げ落ち、病を患って大卒引きこもりに突入する。アニメや創作物を見る気力は悲しいことに残っていなかった。読書・ドラマ・映画、無理。漫画の新作を発売日に追う?無理です。アイドルソシャゲや艦隊ゲーを惰性で回す日々。現実は見たくない。


そんな人間がどん底にいながら突如、入れあげたコンテンツがあった。

「ReVdol!」という。(2019.10-2021.3)

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World of the happiness! サムネイル

ReVdol!(リブドル!)-Virtual Idols Next to You-
中国語名:战斗吧歌姬!
(以下、リブドル)



リブドルとの出会い

 リブドルを一言で説明するのは難しい。いわゆるマルチメディアコンテンツで、アニメであり、ドキュメンタリーであり、漫画であり、ソシャゲであり、配信者でもあるコンテンツだった。


 個人的な観点から述べると、【Vアイドル(企業勢)】と、【ストーリー】との2つの側面でとらえるとわかりやすいと思う。
 物語の舞台設定としては近未来。人の負の感情から発生する災厄『ナイトメアドーム』を、歌の力で救済する存在である『スワン』、そしてその上位の存在『イドゥン』になるために、世界中から集められた女の子たちが訓練に励むというストーリーだ。
 ※ご興味を持たれた方は2022年10月現在未だストーリーがyoutubeで絶賛公開されたままとなっているのでぜひご覧ください。


 リブドル!は、このような舞台設定のアニメが週に一度更新され、ストーリーが進むのと同時に、アニメの中のキャラクターが同じ3Dモデルの姿で生配信にあらわれ、ファン(サポーター)とリアルタイムで交流するという形で運営されていた。

 くわしい運営の詳細は割愛するが、今ここで特筆すべきは、このコンテンツ、日中をまたぐ企業「Happy Elements」 (乐元素)によって運営されていたということである。正確にはリブドル終了後解散してしまった「Happy Elements Asia Pacific」。
(あのあんスタとかエリオスとかのハピエレ(※京都)と同グループ会社といえばわかりやすいか。)

 ターゲットはおそらく中華圏のオタクたち。よって、主な使用言語は中国語。
 中国語だったのである。



 ちなみに、わたしが初めてリブドルを知ったのは、こちらの方のこのツイート。

 このツイートを見つけた際の詳しいことはあまり覚えていないのだが、「中国」に加えアニメ・Vtuberという2つの要素が刻み付けられたありがたい出会いであった。  
 このあと、調べてすぐにWechatアプリ(中国語SNS)を入れ、アプリ内のミニプログラム(アプリ版アプリのようなもの。)战斗吧歌姬!と長い付き合いを始めることとなる。

 

 ところで私と中国と言えば、訪れたことはないにせよ、それまでもちょっとしたご縁があった。
 たとえば、学生の頃父親が中国人という知り合いがふたりほどいた。ひとりとは部活の付き合いがあり、当時自分のガラケーで通話したところその子の背後から大きな声の中国語が聞こえて内心びびりまくったものである。
 他には、自身の母親が中国史専攻だったり、大学時代の第二外国語に中国語を選び基礎の基礎だけ講師に教わっていたなど。レベルはお遊び程度だったのでお察しください。(そのときAPHの王耀さんにお熱だったという恥ずかしい動機がある)
 そのようなことが重なり、中国発コンテンツ、ときいてむやみに遠ざけたりなどはせず、自然と興味を覚えたのであった。

 

 リブドルの話に戻ると、ストーリーに関しては本国版と同時に日本語字幕つきのものYoutubeに提供されていたものの、肝心の生配信を追うにはどうしても字幕なしの中国語リスニングスキルと中華圏ネット知識が必要だった。配信プラットフォームも最初期はbilibiliですらなく斗鱼というサイト。ツイッターからリンクは踏めても、今配信で何をやっているのかさえよくわからずただかわいいかわいいと眺めるだけの日々を送っていた。(それでも、歌姫たち(キャラクターの女の子たちの呼び名)が毎週驚くべきクオリティの高さで歌って踊るさまは見ていて楽しく、わたしは惰性で配信を見続けた。)


 のちに推しとなる子を捕捉したときのツイート。ハンユウ=汉语。第二選択外国語のつたない知識からもさらなる勉強の必要性は察していたらしい


 見た目や声はかわいい。アニメもおもしろい。しかし言語の壁が……。そんな私をつなぎとめたのがリブドルのソシャゲ的側面、前述のミニプログラムであった。(あと地味に頑張ってた公式ツイッター。)(とツイッターの日本人ファンダムの存在も忘れてはいけないがここでは割愛させていただく。)

 ミニプログラムというのは、ゲーム要素のないコンテンツ専用コミュニティアプリといったもので、当初の機能としては主にファンが公認二次創作を投稿する場であった。
 かわいいイラストやコスプレの写真、動画などを投稿すると週ごとに週賞の選定がされ、みごと選ばれると実際に歌姫たちからそれぞれコメントをもらえた。さらに貢献値というポイントがあり、二次創作の投稿や週賞獲得によって莫大な量をもらえたが、ミニプログラム内の動画を視聴すると1pt、コメントをすると1pt、などと地道に貯めることもできた。

 また、このミニプログラム、個人的に良かった点はUIがわかりやすかったこと。中国語がわからずとも感覚的にページを進むことができ、逆にUIを覚えるついでに簡単な単語を覚えることが出来た。日本人からするとなんとなく意味のわかる漢字の存在は非常にありがたく、特に勉強せずとも推しのかわいい二次創作に辿り着ける神アプリだったのである。


リブドルに本気になる

 さて、ここからばっさりと省略するが、当初歌姫(Vアイドルキャラクター)は5名だった。訓練生として励む歌姫たちはストーリー一期の最後で5名から3名合格の選抜に参加し、下位2名が脱落(いなくなる)といった展開に進む。そしてその選抜方法とは、現実世界のファンによる貢献値投票(※主に課金)だった。

 ここで転機が訪れる。そこに至るまで基本的にこっそりと応援していた私は、正直選抜時までそこまでの熱意はなかった。アニメを見るのも、歌姫が可愛くて1話が短くて(5分程度)目新しいから。配信を見るのもただ時間の暇つぶし。可愛いし。5人全員可愛いしそこから3人なんて悲しくて選べないから、中国のファンのなすがまま任せよう。どうせ日本から投票の方法は限られている。(ミニプログラムで集められるわずかな無料票と、あとはyayakaという裏技でWechatに入金する方法が当時一応あった気がするが当時わたしにはクレカがなかった)

 強いて言うなら私のお気に入りは5人のうちのカティアちゃんという紫髪ツインテールのロリで、その子はまあ可愛いので当然受かるだろうと私はたかをくくっていた(盲目)。誰か落ちるなどは考えなかった。


 落ちた。

 カティアとあともうひとり、イザベラという子が揃って落ちた。
(ハンユウのツイートで後ろに映っている金髪の子がイザベラ)


 まさか落ちるとは思わなかった。それが第一の感想だったが、恐ろしいほどの後悔と自責がそのとき襲ってきた。カティアに会えなくなる。カティアは消滅する。清歌と玉藻とローズ(※合格した歌姫たちの名前)が生き残り、カティアとベラが脱落していなくなる。投票をもっとがんばればよかった……。でも、私の貢献値はほぼゼロ。私は絵が描けない。周賞など獲れるわけもない。中国語で文章も綴れない。課金も出来ない。


 そんなとき、公式が出してきたのが、

 イザベラ・カティア復活イベントを開催。
 日本からはファミマプリントで貢献値pt加算!

 

 わたしはファミマに走った。思えばそれが第一歩だった。

 ちなみに後の公式によると、本当に脱落者は消える予定で、サポーターの嘆きや反響を見てストーリーを変えたとか。そんな残酷なことある?


 そんなこんなで、わたしがリブドルとカティアにささげる2年間が始まることとなった。
 そしてその幸せな期間については、本稿とあまり関係ないので割愛する。



リブドルとの別れ

 残念なことに、2021年3月でリブドルの活動は幕を閉じた。別れはあまりに突然で、それまでにミニプログラムの終了、日本展開していたFANBOXの停止、など前兆はあったにせよ、2021年2月の春節休み(中国のお正月休み)明けに中之人全員の卒業と日本でのすべての活動停止が報告された。

 『中之人』というのは中国語原文表記ママの表現である。それまでリブドル!はVアイドルフェス・えるすりー(Life Like a Live)第一回に出演するなど、Vtuber(に似た存在)として(おそらく)日本では認知されていたとはいえ、公式としては中の人などいない、ストーリー上のキャラクター=本人というスタイルで運営を貫いていた。歌姫本人たちもストーリー上のことを生配信上でも現実にあったこととして語る、いわゆるRPを貫いていたため、ファン達にとってこの表現(中之人、毕业(卒業))自体も衝撃であった。

 また、日本でのすべての活動停止という発表もファンを打ちのめした。リブドルは活動当初からストーリーでは日本語字幕が提供されていたものの、歌姫たちが本格的に日本人ファン向けに日本語をしゃべり、YouTubeやSWOWROOMといった日本向けプラットフォームで配信するようになったのは2019年夏頃からであった。そのころには雑誌の取材などの情報から運営拠点が日本にあり、いわゆる「中之人」やスタッフが集まるスタジオも日本にあるという説がほぼ有力化していた。

 日本撤退という報をきき、その全容が明らかになるにつれ、日本のスタジオの解体という説が信憑性を帯びてきた。会社代表の頼嘉満氏がプロジェクトを離れる旨の挨拶を中国SNSで発表し、ストーリー・脚本ほか担当の菊池たけし氏もツイッター引用RTで別れの言葉をおくった。

(モデリング担当として知られていたuron氏もそれっぽいツイートをしていたことをここに書いておく。)
 歌姫たちとの涙の別れのあと、運営会社HEAPは縮小、北京本社に合併吸収された。ファンは推し会社の消滅をなすすべなく見守った。
 HEAPは莫大な赤字を抱えていたというニュースがひっそりと出ていた。

 文面上からあくまで日本からの撤退というふうに読み取るファンもいたが、拠点である日本チームの解散は、事実上のプロジェクト消滅であったと考えられるのではないか。中の人たちが卒業したとしても、プロジェクトの骨子や主要メンバーが残ってくれるなら……そんな期待は打ち砕かれた。
 私の愛したリブドルは死んだ。

(※といっても、2022年、新𝄇マークをひっさげて「再起動」活動がHE北京で開始し、またひっそりと終わるのだが、それは少し別のお話なので割愛する)


 私自身はというと、泣き暮らしていた。歌姫たちとの個人的な思い出や可愛らしい姿、毎週金曜日の配信で欠かさず聴いていた歌声たち、ダンスカバー、数々の素晴らしいオリジナル曲、MV、さらにはオモシロ配信風景など、リブドルというコンテンツがあまりに宝物だった。

 どうしたらリブドルは終わらないで済んだのか?資金が足りなかった。知名度が足らなかった。人気が足らなかった。多くの足りないがあったが、しかし歌姫たちの努力そのものは十分に足りていたことを私達は知っていた。

 その時、飛び込んできた一報があった。

 劉セイラさんが2021年4月からのNHKラジオ語学講座「まいにち中国語」のレギュラーに抜擢されたというニュースだ。

 この劉セイラさんとはリブドルでほぼ唯一、本業声優として参加を公表していた、日本で活動している2カ国語声優さんである。(「ヴィヴィアン・チェン教官」役)。漫画家としても活動されており、各方面で大活躍中、ご存知の方も多いのではないだろうか。

 そんな劉セイラさんが、あのNHKの語学講座のMCに選ばれたというのである。毎日ラジオをつければ教官の声が聴ける。さらに中国語を学ぶことができる。願ってもない機会であった。しかし……


 中国語……わたしがリブドルを2年間追いながら、しかし本格的な学習をしようとしなかったコンテンツである。
 みじめな言い訳をすると、前述のミニプログラムや配信でかんたんな単語程度は覚えたが、文法や表現については特に手を付けることはなかった。大学時代の第二外国語でなんとなく学んだ基礎で事足りたし、なによりリブドル自身の日本上陸が大きかった。わたしが中国語を学ぶ前に、歌姫たちが日本語を習得し、日本語ver.のオリジナルソングを歌いこなし、日本語であいさつし雑談しだしたのである。


 そう、歌姫たちは海を渡り、日本語を学んで、歌や踊りや語学の努力を重ね、わたしたちに話しかけ、大切な時間を与えてくれた。

 わたしはいったいなんの努力をしただろうか?

 リブドルはもはや動かない……しかし数々のコンテンツや動画は永遠に残り続ける(※個人的用途でHDDに保存しました)。

 そのコンテンツ達を余すことなく楽しむためにも、私自身がいまこそ努力をするときなのでは?

 私のオタク心に火が再び点いた瞬間であった。


まいにち中国語を聴き続けるオタク

 それからわたしはNHK語学について調べた。NHK語学は驚くほど福利厚生にめぐまれたコンテンツだった。

 まず、アーカイブが一週間聴き放題だった。アプリをスマホにインストールしたり、PCでアクセスしさえすれば、簡単に学習の場にたどりつくことができた。
 わたしはセイラさんの声をとにかく聞きたかったので、ダウンロード音源を購入した。驚くことに音源にはアプリで読むことのできる簡易テキストがついてきた。まとめ買いで安くなるセールもあった。
 また、アプリで通知や予約を入れれば時間になるとスマホに強制的にラジオが流れるのが本当によかった。放送は朝、夜と2回同じものが放送されたので、早起きした日は2回しっかり聴いて復習をした。土曜はおやすみで、日曜は午前中にまとめて再放送が行われていたので余力があるときはそれも聴いた。テキストはもちろん毎月買った。とにかく時間が余っていたので、講師の丸尾先生ともうひとりのMC「りゅうくん」(※劉鐘德さん)との会話や雑談ににこにこしながらまいにちまいにちラジオを聴いて、問題を解いた。「あのアイドルたち」とセイラさんがツイートした言葉をノートに貼った。


 半年が経った。

 じつは、2021年の4月の頭より、リブドルファン界隈の中のごく狭い間では、通称「うp主ちゃん」たちという存在が電流のごとく駆け巡っていた。この稿ではくわしくは書かないが、理由はお察しください。
 仲良く連帯してひとりずつあらわれ、ときにコラボし、bilibiliで歌や生配信をはじめた彼女たち6人との初対面に泣き、笑い、歌声に感嘆し、それでもリブドルは戻ってこないと思いながら、通称うp主ちゃんの配信をこっそり追う日々がまいにち中国語と同時進行で続いた。

 半年経つと、まいにち中国語のいち講座ぶん前期が終わり、後期という名の再放送+金曜日のみ、お悩みバスターズというリスナーからの質問企画が始まることとなった。(私も質問を送ったが採用はされなかった……。)私は復習がてら後期も喜んで聴いた。丸尾先生とりゅうくん、そしてセイラさんの三人トリオに愛着がわいていた。

 ひと講座ぶんが終わったあたりから、明らかな語学力のアップを自分でも感じた。「まいにち中国語」は初級〜中級はじめほどのレベル帯であり、超初心者が中級に一歩踏み出たあたりのはずなのだが、ビギナーであるほど成長の幅が見違えるというのは真実で、皮肉なことに日頃触れている「うp主ちゃん」たちのbilibili动态(投稿)が比較的読みこなせるというかたちで目に見えて成長があらわれてきた。

 なぜ、その努力をリブドル時代にできなかったのか?

 战斗吧歌姬官方の动态を読みこなすために頑張る、ではだめだったのか?

 今でもこのような後悔は胸に走る。


腕試しのHSK受験

 レベルアップを感じると、腕試しをしたくなるのが人間の性というもので、私は有識フォロワーにききまわった結果、HSK(汉语水平考试)4級を受験してみることにした。HSKとは、中国政府が主催している中国語の検定で、4級は上から3番目の級、私にとってはすこし背伸びして受験するようなレベルであった。(HSKは執筆時現在6級が一番難しい級なのでややこしい)

 受験は12月。2022年1月に結果が出た。

 嬉しいものだった。努力が報われたと思った。ただしリスニングは全然わからないまま受かっちゃった。それでいいのか。中国語のリスニング難しすぎない?全然漢字に変換できない。

 ともあれ、次は5級か、もしくは日本政府開催のほうの中国語検定の3級か、というところで迷っているうちに、コロナの大型波が起こり、過ぎ去り、あれよあれよというまにわたしは現実世界で長期引きこもりからの就職という転機にめぐまれ、それどころではなくなってしまったのだった。


現在と、いーあるふぁんくらぶ

 私は現在、現実の忙しさからまいにち中国語の聴講は少しだけ諦めて(劉セイラさんは2022年度もラジオ中国語講座のレギュラーを務められていますので気になった方はぜひ)中国語の学習をduolingoというアプリで惰性に続けながら、安雪璃(あん ゆり)さんというとある声優さんの追っかけをしている。


 安雪璃さんは北京出身、bilibiliやYouTubeで歌やゲーム配信や雑談生放送を発信しているかたわら、舞台や声優のお仕事もするかわいいハイブリッド声優さんなのだが、最近お友達の鱼一さんという子と動画を出した。それがこれである。

https://www.bilibili.com/video/BV1eG411j7Bd?share_source=copy_web&vd_source=8754815b0f4f4ba54f56e791f6e62c83

 冒頭にも掲載しています。

 いーあるふぁんくらぶは2012年に発表されたボカロオリジナル曲だ。あなたに愛を伝えたいから中国語を学ぶよ!という内容の軽妙な中華ポップでおなじみ、超有名曲のためボカロ愛好者はほぼご存知と思うが、このたび10周年(!)を迎えた。公式中国語翻訳歌詞版 https://www.bilibili.com/video/BV12B4y167yQ?share_source=copy_web&vd_source=8754815b0f4f4ba54f56e791f6e62c83 がアップロードされ、歌ってみた企画が開催されるなどbilibiliで賑わっている。


 原版オリジナルのいーあるふぁんくらぶ


 安雪璃さんと鱼一さんもこの企画に参加して可愛らしい歌ってみた動画をアップロードし、動画にはかわいいかわいいというコメントがあふれ好評だ。しかし、わたしは中国語版歌詞をここで初めて目にして、ただ可愛いとは言えなくなってしまった。

为了能听懂偶像的歌 
说出我真的 真的好爱你

『アイドルソングを聴いてわかるようになって、本当に本当にあなたが大好きだって言うため。』

 読める、読めるぞ!

 あまりに、あまりに私の心情そのものではないか。Vアイドル・リブドルと私。うp主ちゃんと私。うp主ちゃんたちに関しては好きの気持ちに未だに戸惑うこともあるけれど。

 それでも好きという気持ちから学んでいることに変わりはないし、そこに異論は言わせない。言わせなくていい。素直にそう後押しされた。

 日本語版いーあるふぁんくらぶを最初に聴いたときはおそらく十年前の発表当時だ。十年前は、まさに過去と未来の推しのために中国語を必死に勉強する『みかちゃん』の状況に自分自身が重なるとは思いもしなかった。ただ、可愛い曲だな、イラストのグミリンかわいいな、それだけ。

 私には幸い「減ったリア友」はいない。がしかし、お隣の中国クラスタのほうを時にのぞきみると、悲しいことや目を覆うようなこと、意見の違いや恐るべき偏見が毎日のように発生している。ネットの治安は特に相変わらず悪い。国どうしの垣根は高い。

 それでも自信を持って言えるように。
 超えて行こう ありとあらゆるボーダーライン!
 言語を超えて。海の向こうから会いに来てくれた過去現在未来のあの子達を想う。
 我爱你!好想告诉你!



 あと、現実が落ち着いてきたので近いうちにちゃんとHSK5級か中検3級の予約します。(表明)


2024年4月追記・加筆修正
中検3級合格しました(2023年12月)。次はHSK5級を受けたいと思います。(表明2)



 以上


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