見出し画像

川西屋酒造店 秋の勉強会

足柄山の麓にある川西屋酒造店で、今年2回めの勉強会を開いていただきました。
毎回、米山工場長がテーマを決めて講義をしてくださります。今回は「ブレンド」。

​でも、本編の前に、まずは恒例の蔵見学。
エピソードを交えながら、すっごく丁寧かつ楽しく説明してくださるのですが、恒例と言えど、毎回、なにかかしら、新しい発見があり。

今回、気がついたことは、醸造責任者の二宮さんの良い意味での真面目さ、繊細さ。
もともと、「可愛い子には旅をさせよ」的に、丁寧でどSな酒造りをする蔵なのですが、更に手間を掛けた造りに進化している様子。

みんなメモを取りながらお話を聞いております。

その後、昼食をはさみ、本編へ。

ズラッと並んだお酒の前に、1本のメスシリンダーが。
メスシリンダーなんて、多分、中学校の実験室で見たっきりじゃないかな?

お酒をブレンドするときの説明を交えながら、実際にBY違いや、異なるお酒を、じっと見つめながら調合する工場長。

それをちろりに注いで、燗をつけることで、より融合。
新しい世界を見つけたお酒が、盃に注がれてゆきます。

「ああ、なんて楽しい実験♪こんな授業だったら、私の理科の点数は、もっと良かっただろうに…」と思わずにいられません。

ここで、少し話がずれるんですが、私はここ数年で、自分のことを、「バランスが良い」というのが好きな人間なんだなぁと思うようになりました。

お酒の味わいでもそうだし、仲間と集まるときや、人間関係もですが、全体でなんとなく調和が取れているものが好きなんです。

​でも、それは、みんな同じとか、各々の個性を消せっていうことではなくって、いろんな味わいや個性が、複雑に絡み合っている方が面白いと思っていて、それが調和していたら、理想的だろうなって思っているんです。

​工場長のブレンドがまさにそんな感じで、それぞれの持ち味がちゃんとあり、それぞれの役割を果たしている感じで、単体では見せなかった顔を見せてくれたり、新しい味わいを生み出したり。
だから、とっても楽しくて、呑み心地も良い。
そんな、すっごくわくわくするような実験でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?