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菊姫 先ず一杯 26BY

年末になると食材が増えがちなので、この日は冷蔵庫にある物を。

ってことで、ふるさと納税の返礼品のローストビーフの昆布じめと蟹の甲羅盛り、この甲羅盛りは、かに面は造れないけれど、出汁煮にしました。

新潟の酒友さから頂いたえご、甲羅盛りの出汁煮で残ったお出汁を煮含めた蕪、買ってきたカキフライ、かきのもと酢。

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うん?なんとなく北陸っぽい?ってことで、北陸のお酒を開封することに。 

選んだのは、菊姫 先ず一杯 26BY。

氷温熟成ではなく、開かずの野菜室にずっと寝ていたお酒です。

ゆるゆると熟成はされているんだと思うんですが、このお酒、アルコール度14度台と低め。ここが巧いところだと思うんですが、ガツンと来ることなく、柔らかな口当たりで、やさしい味わいの純米酒です。

その味わいは、出汁を含んだ甲羅盛りの旨みと蟹の香りをふわっと膨らませて、優しく寄り添います。

甲羅盛りを煮た後の出汁を含んだ蕪とは、さわやかさを感じる組み合わせで、蕪の味わいにお酒の優しい甘さを感じます。

ローストビーフの昆布じめ、えごともよく合い、ローストビーフの昆布じめとは、昆布の旨みと肉の脂の持つ甘みを引き立てます。
おかかがのったえごとも、お酒の甘みや熟成みが出汁醤油とよく馴染み、そばつゆみたいな感じで、えごの独特の食感と味わいを引き立てていい感じ。

ここで見せる顔というのは、なんていうのか、イメージとしては、食材の旨み、薬味、出汁の味わいを、気持ちよく引き立てながら、醤油、ソースなどの調味料ともよくマッチする名わき役なのですが、牡蠣フライはまたちょっと違っていて、引き立て役というより名コンビ。

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熟成酒とカキフライの相性がいいというのは、どこかで聞いた覚えがあるのですが、何がどう合うのかよくわかんないけれど、ここまでバッチリあうのか!!!って思うぐらいマッチ。

しかも、熟成みは多少あっても、低アルコール故?の重くなりすぎない味わいが、食事のテンポを落とすことなく、楽しませてくれました。

 

我が家の冷蔵庫の開かずの間(野菜室)にあったから生き延びていてくれたお酒。上手に熟成されてくれて良かった。本当に美味しいお酒でした。
(2019年11月25日)

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