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平成30年度新酒鑑評会金賞受賞酒、雨後の月大吟醸

岩がきがいっぱい届いた!大分県の佐伯の大入島っていうところの岩がき!
この島は海がとってもきれいで、美味しいものがいっぱいのようで、毎週末、酒友からの食テロ投稿がタイムラインに上がってくる。

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ってことで、今日はとっておきのお酒を開けよう!
丁度届いたばかりの、平成30年度新酒鑑評会金賞受賞酒、雨後の月大吟醸。

私はこの手のお酒はあまり買わない。たぶん、YK35があまり得意じゃないのと、勿体ない…と呑みそびれるのが理由。
けれど、今年は山田錦以外のお米で金賞を獲る蔵が増えたというのが気になっていて、雨後の月も私が好きな千本錦で受賞(正確には千本錦78%兵庫産特A地区の山田錦28%)…ってことで、取り寄せてみました。
 
肴は他にバインミー。ベトナムのローカルフードサンドイッチ。
冷蔵庫にあった高座豚のスモークレバーやパンを使って昼ごはんに食べようと思って仕込み始めましたが、ペーストやらなんやら作っていたら、意外と高くついてしまったので夕ご飯へ。

そして、良い牡蠣には、良いレモン…ってことで、手に入れたレモンを使い切るために、家の冷蔵庫にあったキャビアの古い瓶をあけることに。
 
お酒は、雨後の月には珍しく、開封直後だけど、すぐに甘みが膨らみます。
冷蔵庫から出したての時は、甘味の後、心地よい苦み、きれいな酸味が続き、キリッと辛口で切れるまで、早い展開で駆け抜けていきます。
これが、程よく香り、華やかでコクがあるけれど、すきっとしたイメージにつながるよう。
そして温度が上がってくるにつれて、よりまとまりのある流れになります。その頃からが、今回このお酒に感じた面白さ、本領発揮の気がします。
 
さて、お料理との相性ですが、旨みたっぷりで優しい味わいの大入島の蒸した岩牡蠣には、ほんの少し高めの冷酒で合わせると抜群に合う♡
牡蠣の旨みとお酒が良く馴染んで下記の優しい旨み、甘みが口の中に広がり、お酒のフルーティーさも活きてきて、最後は柑橘系を思わせる味わいでスーッと切れて行きます。

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キャビアとは、キャビアの持つ塩気が、お酒の味わい(甘味、酸味、辛味、苦味)のバランスの良さとピタッとはハマります。
お酒に無い味わいが、キャビアの塩気で完成されるようでもあるし、
お酒が、添えられた卵や玉ねぎなどを含むキャビアのパズルの最後の1ピースをはめ込むような感じにも。そのぐらいしっくりくる相性です。

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そしてバインミー。レバーペースト、ヌクマムの代わりにナンプラーを使ったアジア風のなます、味付けにスイートチリソースを使っています。そしてたくさんのパクチー♪

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これが雨後の月と結びつくのかな?と思ったのですが、
このお酒、うまく表現できないのですが、温度が上がってくると最初に感じるやや強めの甘みの後、一瞬『くっ』と何かを感じて苦みや酸味と言った柑橘系の味わいに移ってゆきます。
これが、アジアンフードの個性を嫌味無く活かす。
試しに前日、椀物にしようかなと思って作っていた紫蘇と海老と玉ねぎのすり身団子と一緒に食べてみたのですが、この海老の癖とも『それは癖じゃないよ、個性だよ』ってお酒が言っているようで、更に消えてゆくときの酸味と苦みは、アジア料理に沿えらえたライムのような爽やかさ。
 
むむむ?雨後の月は、アジアの楽園の扉を開いたのか?

それなりに雨後の月を飲んできたつもりだったけれど、今まで全く気付かず。

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美味しい岩がきをたくさんもらったから、お酒も良いものを…と思って始めた晩酌ですが、いろんな意味で豊かな豊かな晩酌でした。
 
美味しいお酒、美味しい岩がき、本当にご馳走様でした!
 
因みにこの牡蠣は
合同会社新栄丸というところの牡蠣で、通販もやっとるようです。
http://shinei-maru.com

雨後の月の金賞受賞酒は特約店さんまでどうぞ。
(2018年6月25日)

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