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決まっていたライブを全部白紙化した

死んじゃうじゃんか、未発表のものも含め現在決まっているライブをすべて白紙とさせていただきました。キャンセルなんてしないと思っていました。でも、しました。

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まず、情報共有をします。もう多くの人が知っている情報だと思うけど。

政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が4月1日に発表した「状況分析・提言」によれば、今、国内の各地域は直近1週間の動向を基準に、大きく3つに区分されるそうです。

①「感染拡大警戒地域」
 直近1週間で新規感染者数や感染経路の追えない患者数が大幅に増加している
②「感染確認地域」
 直近1週間の新規感染者数や感染経路の追えない患者数がある程度増加している
③「感染未確認地域」
 直近1週間に新規感染者がいない

チーム死んじゃうじゃんかが暮らす東京は①の「感染拡大警戒地域」に該当し、重症者優先にしたとしても医療機関のキャパオーバーが間近に迫っているような状況だということです。「地域レベルであっても、10名以上が集まる集会・イベントへの参加を避ける」べきと指摘されています。

参照:「感染拡大なら一斉休校を」専門家会議が検討要請 新型コロナ、3地域に区分(毎日新聞 2020年4月1日)
https://mainichi.jp/articles/20200401/k00/00m/010/314000c
参照:「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000617992.pdf

もはや「エンタメだから無下にされている」とかではなく、報道でもあるように法事でも何でも、10名以上が交流する場はよろしくないということ。

ウイルスの出どころはもはや不明で、10人集まれば誰かしらウイルスに接触している可能性があるというレベルまで忍び寄ってきているということ。

万が一発症して、万が一危ない状況に陥っても治療を受けられる確約がない、ということ。

それが、今なのだそうです。

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言うまでもなく、ライブはやりたかったです。メンバー全員、すべてのライブに出たがっていた。出たくないライブなんかそもそもOKしないんだから。決まっているものに関しては出演しよう、微力ながらライブハウスの支えになろう、呼んでくれた人への義理を果たそう、初めはそう言っていました。

でも今はもうそんな状況じゃない。メンバーに集まってもらって、これからどうするべきか全員で話し合いました。

我々がライブに出演したところで支えと呼べるほどの売上は立たない、情けない話だけど。それどころか、メンバーやお客さまがうっかりどこかで感染したら、関係なくてもライブハウスやバンドが追及される。仕事も干されて、生活は破綻して、たぶんこのバンドは終わる。

っていうか、それ以前に死んじゃうかもしれない。

お客さまに、ライブハウスに、非力な我々が貢献できることは何か。いろいろ思いをぶつけ合ったけれど、最終的には「なるべく長くバンドを続けること」ぐらいしか我々にはないのだ、と思いました。良くも悪くも。そのためには、お客さまを危険に晒すような選択肢を提供するわけにはいかないし、我々自身の生活や仕事も壊すわけにはいかない。

生きていればこその死んじゃうじゃんか、なんだよね。まじで。

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イベントは11月までありましたが、一旦すべて止めさせていただくことにしました。事態の収束が見えず、いくら対策を施しても感染を免れられない状況にあるうちは、先々のライブを引き受けることはできないと判断したためです。

大切なイベントに誘ってくださったみなさま、我々を軸にイベントを組んでくださったみなさま、我々のライブを楽しみに待っていてくださったみなさま。お約束を反故にしてしまい、本当に申し訳ありません。

この状況下ではありますが、死んじゃうじゃんかは新しい曲を作っています。事態が収束したら、改めてこの曲をお届けに上がるつもりです。

生きていてください。身体を大切に、豊かな心を保っていてください。我々もそうします。

死んじゃうじゃんか スタッフ 吉澤瑠美

(ヘッダー画像:2020.01.27 山下聡一朗)

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