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「仕事をしながら旅をする」きっと、私にだってできるはず。【福岡空港】

揺れる飛行機の中、窓から見下ろした街並み感じたのは、懐かしさと清々しさ。
飛行機がふわり着陸したとき、私は心の中で「ただいま」と声に出した。

ただいま、福岡。
夏の生ぬるい風が、そっと頬を撫でる。

ただいま。福岡空港。

以前に降り立ったのは、3ヶ月前のこと。
はじめての「出張」だった。
(獣医師が足りない病院へのヘルプ!)

それは、「仕事をしながら旅をする」をはじめて実感することができた日々だった。
本当は、物書きとして、仕事と旅を両立したいけれど、それにはまだ程遠く、けれど確かに仕事をしながら旅をした。

この3ヶ月で私の心境はものすごく変化していった気がする。

「書き物をしながら生きてみたい。」
その夢をあたため続けること、気づけば6年になろうとしていた。

そう思っていたのにも関わらず、なかなか踏み出せていないのは理由があった。

「書くこと」に自信がない。
「書くこと」を続けられるのか。嫌いになってしまうのではないか。

この3ヶ月で、自信を持って公開にたどり着けた記事ができたこと。
書き続けても、「もっと書きたい!!」と思えるとわかったこと。

一歩を踏み出し続けて、やっとわかった。
たぶん、きっと、「書き物をしながら生きていける。」

羽田空港。ここから、どこにだって飛んでゆける。

「書き物をしながら生きる。」
それが少しだけ、叶えられる気がし始めると、また新しい夢ができた。

「世界一周がしたい!」

大好きで憧れの彼女が見てきた世界を、私も。
味わいたい。

「書き物をしながら、世界を旅する」

たしかに5年前の私も夢見てた。

憧れで大好きな伊佐さんと旅に出たのは、雪深い2月だった。
あれから4ヶ月。


陽が落ちて、風が少しだけひんやりとした福岡。

3ヶ月前、はじめて、私は仕事をしながら旅をしていた。
動物病院に勤務しながら、1本の原稿を書いていた。

今、抱えている原稿は2本になった。

飛び級なんてしなくていい。
歩幅は狭くても、一歩いっぽ、確かに。

3ヶ月間、歩んでこれた。
だからきっと、これからも歩んでいける。


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